- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103737148
作品紹介・あらすじ
キリスト教伝道のため来日し、近江兄弟社を設立したW.メレル・ヴォーリズは建築家でもあり、関西学院、同志社大学、軽井沢ユニオン教会など全国で数々の西洋建築を手掛けた。メレルと満喜子は周囲の猛反対のなか結婚するが、近江八幡に入った彼女は再び封建社会と闘いながら幼児教育に邁進する。次々と難関を乗り越えるが、戦争中は辛い日々を送る。しかしメレルが後に「天皇を守ったアメリカ人」と称される出来事が起きるのだった-。アメリカ人伝道師と、日本の華族令嬢の結婚。数々の逆境に立ち向かい、共に負けずに闘った日々。
感想・レビュー・書評
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概略は上巻の感想に書いたのでそちらを。
関係ないことだが…。
近江という土地は、止揚学園の福井達雨氏などの
活動拠点でもあったのだけれど、それは
もしかしたら、近江兄弟社のミッション活動が
あった土地だったから根付いたり…など
縁があったのだろうか。
キリスト者の愛をもって、ゆっくりと歩む
ひとと共にある止揚学園の活動を、久しぶりに
思い出した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヴォーリズとの結婚、その後は近江八幡にて幼児教育に心血を注ぐ満喜子。第2次世界大戦によって、ヴォーリズは日本に帰化。「ヴォーリズ・レポート」の存在も、興味深い。祐之進の陰からのサポートも。
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すっかり忘れてしまっている何かを思い出させてくれる.
無か有を生み出す原動力に元気をもらえる.
関西学院,神戸女学院,大同生命,近江兄弟社,少しずつ私も関わっているものがたくさん関連している.
ちょっと不思議な感じ. -
表紙が神戸女学院。
玉岡さんの話は生き生きしてる。
近江八幡に行きたくなった。 -
ヴォーリズとの結婚、そして近江兄弟社。ヴォーリズが素晴らしく魅力的な男性に描かれていますが、恐らく日本社会にとっては男女同権の感覚が定着している米国の宣教師の考え方は実際にそのように捉えられたのでしょう。宣教師、建築家、音楽家、作詞者、そして軟膏(メンソレータム)の企業家として広範囲に活躍している姿がまざまざと眼に浮かびます。滋賀の地では受け入れられるのに苦労したのが、高松宮が、そして貞明皇太后の訪問により、地元に受け入れられていったという記載は皇室の良い面を教えられたように思います。友人絹代と最愛の祐之進との結婚、そして再開など、ドラマティックな展開は事実なのかどうか?
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キリスト教伝道のため来日し、近江兄弟社を設立したW.メレル・ヴォーリズは建築家でもあり、関西学院、同志社大学、軽井沢ユニオン教会など全国で数々の西洋建築を手掛けた。メレルと満喜子は周囲の猛反対のなか結婚するが、近江八幡に入った彼女は再び封建社会と闘いながら幼児教育に邁進する。次々と難関を乗り越えるが、戦争中は辛い日々を送る。しかしメレルが後に「天皇を守ったアメリカ人」と称される出来事が起きるのだった―。アメリカ人伝道師と、日本の華族令嬢の結婚。数々の逆境に立ち向かい、共に負けずに闘った日々
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下巻はとにかくバテレンくさい!クリスチャンやキリスト教に理解のある方が読むと何の問題も無いと思うけど、アンチな私には共感できない部分が多くてなかなか辛かった。そんなわけで、下巻は宗教を軸に話が進む感じでした。上巻が面白かったので残念…。
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業績が素晴らしすぎて、
ドラマが多すぎて
ひとつの小説にするにはもったいない感じ。
作者も資料をまとめるのが
大変だったんだろうな。
小説の舞台を追って
神戸女学院に見学に行きたいな。 -
登場人物の口を借りて、日本の伝統建築へのリスペクトも表現されているのが好感。