- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103808015
作品紹介・あらすじ
あなたと一緒に暮らしていると哀しいこともきらきらひかる。ホモの睦月とアル中の笑子の素敵な愛の物語とびきり上等の恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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友人に勧められて読みました。
ホモというのは差別用語と聞いていたので、そこだけ違和感。
三角関係だけど、とても透明感があって魅力的な人物像で切なくなりました。映画化されたようなのでそれも見てみようかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゲイの睦月とアル中の笑子の夫婦のお話。読んだあとにはオレンジとドーナツが食べたくなるしユッカエレファンティペスは実際買ってしまった。甘い言葉なんてやっぱり何の証拠にもならない。
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何だか不思議。実際に「ホモの夫とアル中の妻」なんて夫婦がいたら引くかも?だけど、この話すんなり入ってくる。
睦月と笑子、そして紺くん…みんな優しい。3人の関係がとてもいい。 -
あらすじを見て、即図書館で借りました。
精神不安定な妻、ゲイの夫という不思議な関係と、その二人の間で起こること。
夫婦と、夫の恋人との不思議な関係と、友達、両親と、その先のこと。
p56
「こういう結婚があってもいいはずだ、と思った。なんにも求めない、なんにも望まない。なんにもなくさない、なんにもこわくない。」
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私は笑子が好きです。睦月も好きです。紺くんも好きです。
“好き”の先に絶対必要なものなんてあるんだろうか。
こんな不思議な関係でも全然いい。お互いが好きなら良い。
それ以上になにを望むのか。
当たり前の常識が、彼ら・彼女らにとっては理不尽すぎる。
p109「紺くんが睦月の赤ちゃんうめるといいのに」
ここ、笑子にとっても睦月にとっても重たい台詞だと思いました。夫なのだから、妻なのだから、夫婦なのだから、という問題が常につきまとって、それが二人を苦しめます。
こういう結婚は許されないと思う人が居て、だからこそたまらなく切なくなる。
私は同性愛者ではないし精神障害者ではないけど、2人の関係が理想的と思ってる人間なので、共感とまで軽々しく言えないけどすごく辛かった。
睦月は優しすぎるから笑子がつらいけど、睦月も笑子を好きだから余計につらいというか、お互いがお互い大事で、それでもできてしまうズレが悲しい。
でも、すごく暖かいなぁと思います。
私はp210の笑子と紺の言葉で泣き、p215でぼろ泣きしました。
結末はきっともやもやする人もいるかもしれません。でも彼ら・彼女らにとって良かったと言える温かいラストだと思いました。
久々に「好きだ」と言える小説。
読み終わったあとこんなに胸がぎゅーってなるのも久々。
小説としても物語としても登場人物も萌えもひっくるめて大好きでした。
あ、因みに睦月と紺くんの関係の話は詳しくは書かれていません。
あくまで睦月が話す紺くんの話ですのでそういうのを期待してはいけません。
でも私はそれがすごく丁度よくて好きでしたが。笑 -
本当に魅力的な、正反対の2人。笑子には睦月しかいなかったし、逆もそう。お互いの足りなさを補っている。笑子、彼女は睦月の妻であるからこそ、彼女の魅力は引き出されているのだなと思った。
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読んでいて少し苦しかった。
いろんな愛の形があるのかもしれないけど、私はラストに納得することができなかった。
しかし、文章は読みやすく一気に読めた。
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不思議なお話。だけどファンタジーのような浮遊感がある訳ではなくに地に着いている。結末もすっきりてしたものではないが、まぁこれでもいいかな、と思える感じ。睦月は笑子とストレートにも多分なれる。それを紺くんが邪魔してるのかな、ともとれるかんじ。笑子がそこまで紺くんを求めるのは、引け目を感じてるのかな、と感じた。自分ではだめだっていう、どうしようもないという諦めと紺に対する負けを感じていてるけど、それを自分は紺と睦月の関係を理解しているっていう立場をとることで誤魔化しているような感じがした。コーラのにおいがするって、、読みやすくて、御伽噺のようで。それでいてどこまでも現実に近い不思議なお話しでした。
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すごく読みやすくて一気に読んでしまった。
他人から見れば少し不思議に思う関係だけど、
この3人にとってはこの関係のままが幸せなんだろうな。
あと何気ない日常の
ご飯を作って食べたり、お酒を飲んだりする描写があるのが好き。