ひとりでカラカサさしてゆく

著者 :
  • 新潮社
3.29
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本棚登録 : 1817
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103808114

感想・レビュー・書評

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  • 2022年読了。
    今年21冊目。

  • ほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。胸に迫る長編小説。大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に猟銃で命を絶った。三人にいったい何があったのか――。妻でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。唐突な死をきっかけに絡み合う、残された者たちの日常。人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描く物語。

    視点がコロコロ変わりながらお話が進むので読書慣れしてない人は読みにくいのでは・・・と感じるものの読後感はいい。
    どうやって人の死を受け入れるのか、自分の死をどうするのか、色々思うところはあるなぁ・・・

  • 出だしの衝撃的な内容にこれは期待できると思ったが三人の三世代の人物が多数出てきてすんなりと読み分けしずらい。なぜ男性はフルネームなのに女性は下の名前だけなのか?80代の戦中派がこの世を去り、次の世代が生きていくのはコロナの時代。
    この作品を読んでるとき友人に作品名を聞かれてうろ覚えで答えたら「おらおらひとりいぐも」と間違えられた。
    読み終わるまで凄く時間がかかった。

  • 登場人物が多すぎて理解が難しい。
    かといって相関図を書くのも面倒だし。
    最後までよく分からなかったが、80過ぎても昔のように語りあいお酒を飲めるのは素敵だなと。

  • 衝撃的な出だしのわりになんだか肩透かしを食らった感じ。何故この3人が一緒に自殺したのか、それも猟銃でという方法もなんだかよく解らない。
    文章の主語がコロコロ変わって読みづらいし、内容にも入り込めなくて期待外れ。

  • かつて美術系の出版社の同僚だった80代の男女三人が大晦日にホテルで猟銃自殺をとげる。
    衝撃的な出だしだけれど決してミステリーではありません。彼らの人生、そして残された家族の人生がこの事件をきっかけに少しずつ明らかになっていきます。
    当事者三人、そして遺族たち、それぞれの心の機微がとても丁寧に描かれていて濃厚でした。本人にしか分からない心の内はそのままに、生きてる者は日常を歩んでいくしかないのですね。読後感は不思議と悪くはなく。
    葉月のアンデルセンのダークサイドとサニーサイドの話が興味深かったです。

  • いまいち入り込めなかった。最後まで出てくる登場人物たちの関係性を覚えられなかった。なんで3人で自殺したのかも。

  • 2022/10/10

  • この作家は初めてではないはずだけど、今回はカッコの多さの閉口した。

    この作家のスタイルだとしたら、私には合わないということだが、
    カッコの中に入れることに何か意味があるのだろうか。

  • v

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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