- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103973010
作品紹介・あらすじ
日本にも、テレビが政治に影響を与える「テレポリティクス」の時代がやって来た。その肥大化した影響力は、果たして誰のものか。メディアの公正、公平とは何か。報道の不偏不党とは何か。を渦中のキャスター編集長が考える。
感想・レビュー・書評
-
多分一ヶ月以上前だと思ひますが、BS-TBSにて故・筑紫哲也氏の特番がありました。
その時は録画をしただけで、そのまま忘れてゐたのですが、この度やうやく拝見したことであるなあ。
ゲストの一人である立花隆さんが、筑紫氏を評して「筋金入りのリベラリスト」と述べてゐました。
どこかで聞いた言葉だなと思つたら、筑紫氏の以前の著書『多事争論 メディアと権力』のカヴァー裏に記載されてゐる立花氏の推薦文にも駆使されてゐたのです。
「ニュース23」内の名物コラム「多事争論」を中心に編集されてゐます。毎日カメラ目線で90秒。筑紫哲也氏が視聴者に語りかけるコオナアであります。何でもこのスタイルは、テレビ業界では掟破りといへるほど珍しいのださうです。
何しろ毎日のことなので、分量的には申し分ない。しかしそれ以上に、筑紫氏の発言が必ず複数の視点を持つてなされてゐることに驚くのであります。一人で多事争論。
また、ある事件・事象に対して「大多数の日本人はかう考へるだらうな」と思はれる意見をあへて封印するとか。それは意識的な作業なので、抗議や反論が多く来ることも織り込み済みなのであります。
一国の世論が、皆同じ方向を向く事の危険性を知る筑紫氏ならではと申せませう。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-86.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
およそ20年前の本。
内容は当時のニュース番組のコラム。
今読んでも十分おもしろい。