悪妻に訊け: 帰ってきたソクラテス

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104001026

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  • 「いろいろしたいことがあるなら、何もガンになるのを待たなくてたって、今すぐしたっていい」

    「生でも死でもない病気という状態、その状態で生きていくこと、僕らの精神力が最も試されるのは、ほんとうはこの時なのかもしれない」

    『死ぬのが恐くて病気になれるか』からの一節。

    前作に続き、各テーマについて、今回はソクラテスの対話の相手として、彼の妻のクサンチッペを登場させ、対話を読むことで読んだ人にそのテーマについて考えさせる。

  • (2001.04.13読了)(2001.03.03購入)
    (「BOOK」データベースより)
    あたしはクサンチッペ、ソクラテスの女房さ。男たちは愚にもつかない議論ばっかりしてるけど、あたしはね、理屈こねる人間が大嫌い、目に見えて手に取れるものしか信じない―。希代の「悪妻」と「大哲人」の大激論。不倫ブーム、臨死体験、大地震、反戦映画、マルチメディア等々、あらゆる話題を肴に「史上最強の夫婦」が火花を散らす。愉快で辛辣な哲学対話集。人気シリーズ第二弾。

    ☆池田晶子さんの本(既読)
    「帰ってきたソクラテス」池田晶子著、新潮社、1994.10.15
    「オン!」池田晶子・埴谷雄高著、講談社、1995.07.07
    「メタフィジカル・パンチ」池田晶子著、文芸春秋、1996.11.20
    「死と生きる 獄中哲学対話」池田晶子・陸田真志著、新潮社、1999.02.20

  • ソクラテスとクサンチッペ(ソクラテスの妻)の対話形式で、ベストセラー本や映画、時事について哲学的に評論している。
    著者の哲学が存分に書かれていて非常に面白い。
    クサンチッペについては、人物像が不明確なので好きなように書けて楽しかったと著者があとがきに記しているが、「帰ってきたソクラテス」より、より自由な感じがする。

  • ソクラテスとその妻の対話を通して、現代及び近代の思想家を自らの解釈でばっさり斬る、ちょっとずるいやり方のような気もする。

  • 難しい、けど楽しい。
    矛盾してると思われるかもしれませんが、決してそんなことはないです。

  • いろんな人を切り捨てています。痛快。ソクラテスの妻が非常に明快でそれがまた痛快。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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