- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104001064
感想・レビュー・書評
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受験の現国みたい..
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誰もが思うだろう、「14歳からの哲学」の41歳版だろうと。
14歳・・・が大変良く出来ていたので、そりゃぁ期待するワ。
ところが全く関連性がないどころか、なんてことはない、著者が40歳頃に週刊誌に連載したもののピックアップである。
こういうネーミングの付け方は感心しない。(巧妙だけどネ)
内容は、彼女得意の「死」についてが大半であるが、その時代に起きた時事問題に対する彼女の意見などが書かれている。
そこは週刊誌向け、かなりくだけた書き方で難しくない。
まあ、ブログのような書き方だ。
読んでいて感じたのだけれど、彼女、養老孟司に似ていますね。
どこが似ているかというと、親切さがない。
最後まで丁寧に説明せず、途中で読者を突き放す。
もちろんこれは、後は自分で考えてねという意味であり、不親切なのではないことは明らか。
如何にも哲学者として正しい態度であります。
それでいても彼女の文体は分かりやすい。
そこが彼女の好かれる点であろう。
かなり思い込みが強いところには目をつむってやろうという気になる。
それにしてもナンだな、彼女はこれを書いている時点から3年後には亡くなるんだな。
死について繰り返し語っていた彼女は、両親より先に、飼い始めた犬より先に死ぬなんて、微塵も考えていなかっただろうと思うと、本人の意図とは別に、死というものの本質を深く考えさせられてしまいますネ。 -
他の本も読んでみよう
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観念の話。
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目の前いあるものが、本当にあるのかそれはわからない。。
あるとおもっているだけかもしれない。
。。すごく頭使った。 -
「考えることに、手遅れはない」 ていう帯コピーに惹かれて購入。
考えることの大切さを説きつつも、「そんなことは誰にも分からない」 などと開き直ってみたり、話に整合性が無くなるチョイ手前で論理をすり替えで読者を煙に巻く。
正しいとも、間違っているとも言えない池田節、といったところか。 -
私にとって池田晶子さんは、この人の考えてることを理解できる自分になりたいという憧れを持っている方です。
著作を読んだのは2冊目だけど、やはり切れ味の良い言葉に引き込まれた。
知るとわかるは違うし、分かるためには考えるしかない。考えることで自分の血肉にして、賢い人間になっていきたいと、私も思う。 -
14歳・・をずっと前に読んで以来の2冊目。
歳をとってから読むと改めて色々考えさせられる本だと思いました。時に納得したり、反論したくなったり・・
「信じる」は、疑いの気持ちの裏返し。認めるのがよい
(ウダウダ・・失礼)考えることを「楽しいこと」と認められちゃえばよいのだが・・やっぱ面倒。無心で没頭している瞬間が美しいと思ってしまう自分もいる。肩の力を抜いて「哲学が趣味です」と言える人になれたら面白そう。 -
哲学者のエッセイ集。
哲学者というと何かとっつきにくいというか
いちいち言葉尻を捉えられて面倒くさいんじゃないか
とか、そんな印象でしたが(すんません)
まあ普通に面白い人なんやな、というのが解ってちょっとうれしい。結構フツーに怒ったり神社に行ったり愛犬を可愛がったりしてはります。そして解りやすい言葉で生きること死ぬことについて書かれてます。
気楽に読めて面白い。