- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104004225
感想・レビュー・書評
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2023.1.31 読了
大久保忠世?が有名だけど、
その大久保氏から見た 戦国時代。
大久保だらけで、アタマこんがらがる(笑)
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まあ、何でしょうか?中国ものだと余り気にならない、枝葉末節が日本ものだと大いに気になって、事実だから仕方ないけど、大久保家に忠が沢山いて、いちいち家系図をチェックしなくてはならないし、松平も酒井も本多も多すぎるぜ~~今川に従って終わりに攻め込んだ岡崎松平元康が大高城に入り豪雨に討たれていた頃、今川義元は桶狭間で織田信長に討ち取られていた。翌日それを知った岡崎勢は駿河から離れる好機と捉え、今川の留守居僅かな岡崎城を取り戻したが、三河一国内でも東半分は今川に靡き、西は織田に靡く勢力が強い。松平一門も纏まっていないが、家格は高くないが、大久保党は上和田・羽根で常源を中心によく纏まっている。元康が信長と盟い家康と名を改めた頃(?)、大久保忠員の八男として平助・彦左衛門忠教が生まれ、源氏物語に惹かれる様子を見た義母・三条西は4歳から寺に通って真名を習い始めた。西三河に勢力を持つ門戸衆は家康に叛旗を翻し、その矢面に立つのは上和田の大久保屋敷であった。羽根の家も解体し上和田に移築し、砦と化した。門徒に攻められると家康は単騎でも駆けつけて大久保党を励まし、数の上で勝る門戸衆との和解が成立すると、家康は西条城の吉良氏を攻め、駆け付けた者を総て赦した~大久保は7代安堵されるってわけで、大久保彦左衛門が文才を活かして、三河物語を書くことになるって事ですね
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桶狭間まで
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2008年8月30日、初、並、帯付
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父の実家が
愛知県岡崎市ということで、
読ませていただきました。
徳川家康を中心に、徳川(松平)家に忠節をつくしてきた
大久保彦左衛門がその歴史をつづった
元の「三河物語」を、
再組立てして、非常に読みやすくなっていました。 -
徳川家の家臣である大久保一族の栄光と挫折などを
描いたものです。
大久保彦左衛門が記述した三河物語がベースです。
大久保一族である彦左衛門記述なので、どうしても
大久保一族に都合の悪い部分があまり語られていないのは
仕方ないところか。
武から文への転換、本多正信親子と大久保一族(忠隣・長安)との
政争とかはあまり触れられていません。
それでも家康の老醜・妄執も加わって、大久保一族が
追い込まれていくのは・・・。 -
新 三河物語〈全3巻〉
家康の祖父の時代から徳川家に仕えていた大久保一族の物語。家康の為に働いていたが、無実の罪を被せられて大久保家が失態していく。彦左衛門により昔の松平家からの話を書き上げた書物「三河物語」が家光の目に止まり罪の嫌疑がはれまた春がきた。 -
大久保一族の物語
三河物語を読んでないので比較はできないが
桶狭間から三河一向一揆の終息までの噺
どうも一向一揆と家康との関係が?
この時代に共和制に近い制度は元々無理があるのか
中世から近世への破壊時にはやはり傑出した独裁者が必要なのか
大久保一族はそれが欠けている -
三河地方出身の宮城谷昌光氏が大久保彦左衛門の著書「三河物語」をベースにして書いた徳川家康とその重臣大久保家の波乱の物語です。家康の天下取りのために必死に戦場を駆け巡った大久保一族でしたが、関ヶ原合戦後に改易となってしまいます。その後に起こった大坂の役で彦左衛門が取った行動と、大久保一族が被った無念を晴らすために彦左衛門が「三河物語」を執筆したところ、意外な人物が訪れてくるところがクライマックスです。男として、彦左衛門の生き方に共感します。
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大久保彦左衛門はストレートでとにかくかっこいい。が、それよりも本多正信の毒が強烈過ぎる。家康も晩年には堕落してしまう。大久保忠隣や本多正純が哀れでならない。今は、風は山河より、のほうが好きだけど、何度も読み返すうちに逆転しそうな気もする。
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徳川家康のお話。なかなか おもしろいです。
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これも宮城谷昌光氏の徳川家家臣物となります。
江戸初期の頑固爺として有名な「大久保彦左衛門」が書いた三河物語がベースになってます。
今回も彦左衛門だけが主人公というわけではなく、これも清康の時代からの「大久保家」が
戦国時代をどう生き抜いたのかが描かれています。
この作品を読んで、大久保彦左衛門が生粋の戦国武将だったことを知りました。
大久保彦左衛門といえば、昔の時代劇などで年老いてからの方が有名ですからね。
全三巻ですが、こちらも時代小説ファンの方にはオススメです。 -
大久保家中心のストーリー。もう少し、家康が絡まないと読むのがしんどい・・
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家康と、家康の家に代々仕える大久保家の面々が主人公です。
今川義元の死によって自由のみになった家康が三河平定を
目論むところから始まりました。
この上巻の見所は家康・大久保 VS 浄土真宗門徒の戦いです。
一向一揆ですね。
家中の誰が味方で誰が敵になるか、家康の家(松平家)は大きく揺れます。
また、大久保一門の子供、平助(彦左衛門忠教:ただたか)が異能を発揮する
場面も随所に見受けられます。
4歳の平助が地面に書いた「南無妙法蓮華経」という文字に神意を感じた
大久保の宗主・常源(忠俊:ただとし)が平助の未来に明るい思いを馳せました。
いつも思うのですが、宮城谷さんの人物描写は活々として、ワクワクします。
特に、背筋をぴんと張った凛とした人、この話の中だと常源や忠世(ただよ)が
そうですし、他の作品に目を向ければ晏子父子、子産、楽毅などの描写が
本当に素敵です。「こうなりたい」と思わせる人物を練り上げられる、それも
一から好きなように練り上げるのではなく、史料の行間から立ち上る本人の情報を
踏まえて書けるというのは素晴らしいことだと思います。 -
戦国時代から江戸初期が子供のころから好きでしたが、このような視点で考えたことはなかったですね。
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081026
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いつもどおりの宮城谷節。
「風は山河より」の舞台が東三河で菅沼氏だったのに対し、今作は西三河で大久保氏。
なかでも大久保忠世、忠佐、忠教兄弟が軸だね。
一揆のえげつなさがよくわかるね。
信長が必死になって潰しにかかったのも頷ける。
いつもの事だが、筆が先走るのと中国史の知識が無いとところどころわからないだろうところが欠点かな。
司馬宣王が司馬懿だとわかる人はどれくらいいるんだろうね。
なんだかんだ言っても私は大好きなんだけどね。
次巻以降が楽しみだ。