- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104396016
作品紹介・あらすじ
初めて手首を切ったのは、中学1年のときでした-。死を選ぶまでの過激にポップなモノローグ。「わたし」だったかもしれない「伝説」の少女。
感想・レビュー・書評
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(2023/07/29)
読み物として、なんだかなあって感じです。
父親と香山リカさんしか言葉を寄せていないのも不思議。
彼氏や友だちのメッセージを集められなかった時点で、父親の小銭稼ぎかと勘ぐってしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学生の時に本の角がすり減るまでいつも一緒だった本。
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2002.10.13
実話なんだよね。信じられない。どんな状態でも人は頑張って、楽しくできるんだ。私は、好きだ。 -
そういえば、どこにやったんだろうか。
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文章の明るさが痛々しくて、何ともいえない重苦しさを感じます。
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境界性パーソナリティ障害の女子高生が、今からずっと前に
インターネット上で連載していた日記の一部を本にまとめたもの。
日記は確かに面白い。テンポのある文章で、暗いできごとも楽しいことも
だーっと書かれているから、読んでいる方もすいすい読める。
でもこの日記は、彼女が読者を得て自分を慰めるために
書いていたもののようで、無理に明るくしているようなところがあり、痛々しい。
きっとそうやって自分をごまかし生きながら、疲れ果ててしまって
この世界から消えてしまったのだろうなと思う。
この本は面白いけれど、ただ、さまざまな問題を含んでいる。
スニッフ、処方薬の乱用など、決して褒められたことじゃないことが
当たり前のように書かれているし、自傷行為についても
この本で知ったことにより手を出すようになった人もいるだろう。
もちろんこの日記で救われた人はいるだろう。
だけど、「薬との正しいつき合い方」を学ぶことはできないし
却って誤った使い方を知ってしまう可能性の方が高いと思う。
そういう意味では、功罪両方を含むというより
罪の部分の方が大きい本の気がする。
周りの大人がどうしてこういう行為をとめられなかったのかが、悔やまれるし
思春期の多感な子どもが読むような本だからこそ、そこは残念だった。 -
この本は1999年当時、メンタルヘルス系ネットアイドルとも呼ばれていた少女のネットで公開されていた日記の終盤部分。
なぜ「終盤」なのか、それは彼女がもうこの世にはいないからです。
そう、この本は心の病を持った少女が自殺(推定自殺)でこの世を去るまでのつぶやきの日々なのです。
けれど、なんだかそんなことは思えないような、まだどこかに南条さんはいるんじゃないかと思えるような、苦しいことまでこんなにポップに書ける人間がもうこの世にいないなんて信じられない、と思ってしまうほどの本。
当時、私は南条さんを知らず(ネットができる環境になかったため)、自分が神経科に通うようになってからこの本の存在を知り、思わず手に取ってしまった。
なぜ知らなかったのだろう、と悔いた。
この人と言葉をネット上でもいいから交わしてみたかった。
いまだにメンタルヘルス関係でこの人のことを想う人がいるのはすごくすごく理解できる。
彼女がやっていることにはもちろん今ではほめられたことではないこともたくさんあります。
けれどもそれでも彼女のこの文章の素晴らしさ、彼女という人物の魅力には誰も何も言えないと思う。
★5だけど★6つあげたい作品の一つです。 -
薬の名称はとばして読みました。
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生きることにまつわる悲しみや諦念をにあっけらかんと綴っていてかっこいいと思う。90年代末のポップな終末感が生々しく感じられる。わたしはすごく好きですこの本。
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ここにいるのは、特別な女の子ではありません。
もしかしたら自分だったかもしれない、「もう一人のあなた」です。
この本は、女子高生南条あやが生前にweb上で公開していた日記を載せたものです。
重度のリストカット症候群にして薬マニア。
病気と闘いながらも、
高校を卒業した直後に自殺した南条あや。
彼女の日記から、あやが生前に抱えていたもの、
感じていたものを感じ取ってもらえると嬉しいです。
【鹿児島大学】 ペンネーム:ABC
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鹿大図書館に所蔵がある本です。
〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111047857
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