女の好きな10の言葉

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104397075

作品紹介・あらすじ

ほんとうの愛って何?私はあなたの何なの?私を人間として見て!あなたには私が必要なの!あなたは不潔よ!私に何でも言って!私に心配かけないで!わかんなーい!かわいーい!すごーい!…女性はなぜ、こんなセリフを吐くのでしょう?

感想・レビュー・書評

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  • 中島氏の本7冊目にして、最新刊を読破しました。

    この題名は、間違ってはいないけど
    この本の本質ではないと思います。

    中島氏による文学・映画・オペラ・歌の分析や感想
    主に女流作家そしてヒロインについて語っています。
    時々一般の女性についてきつく語っています。
    その通りなんですが、毒舌ですねー。

    ですので、時々大きく脱線して
    三島由紀夫や太宰治について語ったりします。

    でも「中島氏のレビュー」っていうより
    「女の好きな10の言葉」というほうが
    一般ウケするからいいかもしれません。

    私は中島氏のファンなので、題名関係なく
    大変面白かったです。
    好き嫌い多くてわがままなかたなんですけど
    本に関してはいろいろ読んでいるんですね。
    また彼の本を読みたいです。

  • 「女がわかる111の本、映画…」と題して女の性質を表した代表作品を紹介している部分は面白かった。巻末のリストもわかりやすくていいと思う。女の口癖を10に分けて考察していく方法もわかりやすかった。
    ただ、ページが進むにつれて加熱する女批判はいただけない…。
    女の好きな言葉から発展している話ではあるんだけど、著者自身が持っている単なる「感想」のような文が続く。
    「女は○○だ」って決めつけるような言い方…歯に衣着せぬ物言いがこの著者の特長なんだろうけど、24歳女の私は読んでてただ不快になりました笑
    女で相当イヤな想いをしたんだろうなーとしか思えない。
    たとえば。著者曰く、女は男を見るとすぐに上中下に分けて、下に分類された男には物であるかのように接するらしい。
    全ての女がそうではないし、男にだって似たようなことしてる奴いるだろうがww

    そして極めつけは最後。
    喫茶店の席で化粧をする女を著者が注意したという話。
    注意を聞かずに化粧を続ける女のカバンの中に飲みかけのビールを注いでやったという話を自慢げに書いている。
    女も女だと思うが、この人もどうかと思う。ひきました。
    このエピソードを入れる時点で本筋と関係ないし、私は悪意すら感じる

  • とある言葉を検索にかけたら引っかかって、
    なにやら喧嘩を売られている風だったので、
    その場でつい買ってしまった(喧嘩を)。

    「10の言葉」のラインナップは:

    1、ほんとうの愛って何?
    2、私はあなたの何なの?
    3、私を人間として見て!
    4、あなたには私が必要なの!
    5、あなたは不潔よ!
    6、私に何でも言って!
    7、私に心配かけないで!
    8、わかんなーい!
    9、かわいーい!
    10、すごーい!

    筆者は出版時点で64歳、元は大学教授の哲学博士。

    哲学的な批判の眼差しと数々の文芸・演劇作品をベースに
    女の本性が語られていくのだけれど、どうもそれだけではない、
    苦々しい実体験に基づいた分析が行間に垣間見える気がする。

    そして私自身も、苦々しく思いながら読み進めた。
    100%ではないけれど、書かれている内容の
    半分以上に思い当たる節がある。

    他の女性もそうなのか私にはわからないが、
    これだけ一般的な話ができるようになるには、
    それなりの数の女性とお付き合い(恋人関係に限らず)してきたのだろう。

    観察眼と分析力は認めるけど、
    筆者さんとはあまりお近づきにはなりたくないなあ。
    分析されるのもごめんだし、カバンにビールを注ぎこまれちゃ敵わない。
    そもそも、その前に喧嘩になる(というか一方的にやりこめられる)気がする。


    **気になる作品**

    越路吹雪「ラストダンスは私に」
    ラクロ『危険な関係』
    ドニゼッティ『ランメルムーアのルチア』

  • 中島義道 『女の好きな10の言葉』

    男が女の好きな言葉を言い当てる事は出来んと思う本。

    女心は永遠の謎ではw

    2014年読破

  • 女性が読んだら激怒しそうな本。納得するかはともかく、女性がよく半ばヒステリー気味に発する言葉をテーマに、関連する映画や小説の引用を交えて、それらがどういう心情のもとに発せられたのかを考察するといった内容です。
    それらは、男性ならまず言わない言葉であるところ、それらの言葉について考えることは、男女の違いのヒントになり得ると思われます。
    さらに、小説や映画でも、そういった差異は強調すべきポイントなので、今後作品を楽しむ上でも参考になるのだろうと思います。

  • 本の紹介・引用ばかりで期待していたものと違った。
    もっと女の生態について毒づいて欲しかった。

  • 「私に何でも言って」「私に心配かけないで」この相矛盾する言葉は男が女を純粋真摯に愛することよって止揚する。ゆえにそれはいつまでも矛盾である。だがこの矛盾を受容できる体質を持つことが女性の強みであり、男より長生きできる秘訣なのだと思う。

  • ライ麦畑で熱血ポンちゃんに登場する本。オモシロおかしく読みました。古今東西映画や小説にみる女。の話で終わるかと思えば、最後はビールが飲めるカフェで化粧する女に腹が立ち注意しても真に受けないので鞄にビールを注ぎこんだ話でおしまい。あまりの突飛な行動にそれまで記憶していた本の内容が一気に吹っ飛びました。太宰治が無礼な男でお嫌い。源一郎さんのさよなら、ニッポンに続き本著者も綿矢りさ作品を取り上げています。どうやら綿矢作品は教科書的に解説しやすい要素がつまっているようです。

  • 三葛館一般 143.5||NA

    男には理解できない女心について鋭く、そして辛口に書かれています。
    女性として同意できない意見もあったりしますが、なかなか的確に分析されています。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=57507

  • よく書いてくれました!

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著者プロフィール

中島 義道(なかじま・よしみち):1946年福岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書に『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、『反〈絆〉論』(ちくま新書)、『私の嫌いな10の言葉』『私の嫌いな10の人びと』(以上、新潮文庫)、『生き生きとした過去――大森荘蔵の時間論、その批判的解読』(河出書房新社)などがある。


「2024年 『時間と死 不在と無のあいだで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中島義道の作品

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