てるてる坊主の照子さん 上

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 51
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104451036

作品紹介・あらすじ

空襲をかいくぐって披露宴を敢行した春男と照子。復員して信託会社に就職した春男だったが、いきなり大チョンボ。一から出直しとばかりにパン職人に。やがて照子のアイディアで始めたテレビ喫茶が大当たり。春子、夏子、秋子、冬子の四姉妹もすくすく育ち、中でも春子は、ひょんなことから習いはじめたスケートで、見る間に才能を発揮する-。親子の愛が育んだ大きな奇蹟の物語。今、家族の時代に贈る国民的ホームコメディー。

感想・レビュー・書評

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  • 大阪池田のパンケーキ製造販売、喫茶店を営む家族の物語り。物語りは、第二次大戦の最中から綴られ、きかん気で負けず嫌いの妻照子さん、自分は、弱虫ですと言い切れる正直が取り柄の夫春男、その三人の娘達、春子、夏子、秋子、冬子。子供の名前の通り、元気で明るく歯切れの良い家族が本の中で駆け廻る。子供時代にテレビで見たてなもんや三度笠をなぜか思い出し、久し振りにほのぼのとした物語り。下巻の展開が楽しみです。

  • 住んでいる池田の地名が出、その昔、まだ朝ドラにはまっていなかった頃、それでもミュージカル風出会ったことをなぜかおぼろげな記憶がある。

  • 2016.5.21市立図書館
    2001〜2002年春に新聞小説として発表。
    2002年夏に単行本化。
    2003年夏に文庫化。(はやい!)
    2003年秋に連続テレビ小説化。

    この原作本は文庫が出てすぐの頃にいちど読んだと思うけれど、当時朝ドラの方はみておらず、2016年春からの再放送にのめりこんで、あらためて原作を読みなおすことにした。

    ドラマ以上に春夏と秋冬の格差は大きいけど、大筋は原作の雰囲気がうまくドラマになっているなと思う。猪突猛進エキセントリックな照子に常識人の春男が割れ鍋に綴じ蓋で、二人が車の両輪となっての四人姉妹の成長ぶりがおもしろい。

  • この4月からBSで再放送される「てるてる家族」の原作。本当にすごい姉妹だったのね、全然知らなかった。前半は佐世保の話とまだ子供たちが小さいころの話なので、ドラマではここまでするのだろうか?

  • もう新聞で連載されてたときから大好きな作品です。いつも楽しみだったなぁ。
    照子さんも良いけど春男さんも中々だよね。良い味出してると思います。気弱な春男さんとしっかり者で勝気な照子さん。でもいざって時にはおろおろしちゃう照子さんを冷静にフォローしちゃう春男さん。お似合いの夫婦で素敵だなーって思います。
    上巻の好きシーンは2人の結婚式です。すべての始まりはここからですね。

  • 池田、佐世保などを舞台とした作品です。

  • パワフルな照子さんの閃き、そしてその決断に引っ張られるように歩む、大人しめの旦那さんと娘達の人生を綴った本。

    照子、強引すぎるよ。

    てるてる家族の原作。

  • NHK 

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著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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