てんげんつう

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 654
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507269

感想・レビュー・書評

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  • てんぐさらい
    たたりづき
    恋の闇
    てんげんつう
    くりかえし

  • シリーズ18作目。図書館で借りて読了。
    こちらの問題か、今回返却ギリギリになってしまった。二週間かかったと言うより、なかなかまとめて読み進めることができず。
    そのせいで内容がしっかり入ってこないと言う悪循環。

    人とは違う妖達の常識、生き様。幼さが目立つことが多いように思いますが、長く生きているからこその深さみたいなのももっと見たい気が。妖達の力業感がとどまるところを知りませんね。

    毎回若だんな幾つ? となるので、冒頭にでも表記してもらいたいです。もう結構年月経ってますよね。一作目から。

    集中力が低下しているのか、本作は読んでいる間、“ん? どう言うことだ?”となってしまう場面がいつもより多く感じましたね。

    つい最近丁度人生で初めて木から降ってきた毛虫に刺されたところだったので、『くりかえし』は読んでいてぞわぞわしました。まだチクチクする。

    栄吉や若だんなの恋模様なんかも気になります。あまりそっち方面の心情の機微は描かれない主人公なので、どう言う感情で生きているのか? 人間臭さをあまり感じず、ふしぎな感じがします。

  • 今年もしゃばけの新刊♪
    でも、今回のはそれほどでもないかな。
    なんかすっきりしないような。

  • しゃばけシリーズ。今回も面白い、しかし大変な騒動の数々。今回も変わらず若だんなは災難続きの寝込みっぱなしか……。頑張ってはいるんだけど、こればっかりはどうにもならないのが切ないなあ。そりゃあ駄々こねたくもなるか。
    お気に入りは「てんげんつう」。確かにこの能力は便利ではありますが、恐ろしくもあるよなあ。手に入れたからといって幸せになれる気はしません。そしててんげんつうを「救う」というのはどのようにするのが最良なのか、というところも読みどころ。
    「くりかえし」も面白かったけれど。嫌だなあ、これは(苦笑)。ある意味最悪の災難かもしれません。

  • えーーー、そんなことで、若だんなを(と関わりのある人を)祟ってしまうの?
    最初の薬の勝負もびっくりだけど、仙太、だめでしょ、それ。
    ま、そりゃそうなるよね、の展開。
    でも、若だんなの許嫁於りんちゃんの家がなんでそんな目に。
    山姥の一件は、ちょっと切なかった。
    やむを得ないのかもしれないけど。。。
    てんげんつうには、同情の余地なし。
    みんなを困らせて、勝手にもほどがある。
    若だんな、今回はちょっと活躍が少なかったけど、がんばってね。

  • 初出2019年の「小説新潮」の5話
    しゃばけシーリーズ 何作目?

    長崎屋の若旦那は病弱で寝込んでばかりだが、実は大妖の孫で妖たちと暮らし、難事件を解決していく。

    天狗の姫が兄やの仁吉に惚れて、かつて薬師如来がこぼした丸薬を集める勝負に勝って仁吉と一緒になろうとするが、残りの丸薬を見つけたのは若旦那。
    若旦那を困らせようとして力の弱い妖狐が遠い関係者を祟ったせいで、またまた欲まみれのこの世の悪意に巻き込まれる。
    菓子屋修行中の友人栄吉の縁談の妙な噂を若旦那が心配すると、なぜか山姥も絡む札差の娘と息子の恋に展開する。
    猫又から千里眼をもらったが、災いも伴うので若旦那に解決してほしいという男がやってくる。
    深川に植えられた評判の桜に毛虫がたくさんついて花見ができず、於りんも若旦那も毛虫に刺され、真相解明のために植木職人の悪夢に若旦那が身を呈して入り込んでループに陥りかける。
    最後がちょっと不気味だ。

  • もう限界~効く薬と仁吉に焦がれる天狗姫。化狐が若旦那の許嫁の旦那寺に祟りをもたらそうとするが・・。許嫁の父に縁談?千里眼を持つ男を救えるのは若旦那だとせんげんつうは予言。深川の桜に毛虫が集る訳は~既にいっぱい稼いだろうからプチリタイアか、休業したほうが良いと思うな。読んでるこっちも辛い。一冊を通じたテーマに縛られているけど、テーマを決めないとストーリー展開も儘ならず、初期設定が厳しすぎて自由が利かない

  • 2019/8/10(土曜日)

  • しゃばけシリーズ18

  • 内容紹介
    若だんなと長崎屋の妖(あやかし)たちが、不幸のどん底に!? 大人気「しゃばけ」シリーズ最新刊! 病弱若だんなの許嫁・於りんの実家から人がいなくなっちゃったってぇ! まさか一家で夜逃げ……? こんな一大事に、兄やの仁吉は嫁取りを強要され、しかもお相手は天狗の姫!? さらに、突然現れた千里眼を持つ男は、若だんなに「救ってくれないと不幸にする」と宣言するし……。剣呑な風が吹き乱れるシリーズ第18弾!

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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