日本ばちかん巡り

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 18
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104516018

作品紹介・あらすじ

教団本部のあるまちは、その一つひとつが日本のバチカン。ちがうカミを信じ、ちがう世界を夢見る人びとの「独立国」を全国十数カ所に訪ね、「多文化日本」のいまを探る。この国を好きになる、驚きと発見の宗教ワンダーランド紀行。

感想・レビュー・書評

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  • 奇跡のような本というのが世の中にあると思うけれど、これは絶対にその中に入ります。日本にも沢山の「新宗教」という異文化がある。異国の文化を体験するように、新宗教の聖都(バチカン)を尋ね、教義を理解し、人々と交流する。間にオウムのテロという歴史的事件を挟みつつ、十年も掛けて書き上げられた。ユーモア、柔軟性、鋭い視線、どれをとっても超一級のノンフィクションです。

  • めちゃくちゃ面白い。特異な題材も魅力的だし、語りも物腰柔らかく、すらすらと読めてしまう。
    タイトルだけで手に取り、いわゆる「聖地めぐり」(と各宗教の遍歴)だけかと思っていたら、がっつりと内部取材をされていてものすごく驚いた。
    また、宗教という難しい題材にもかかわらず、終始変わらぬ穏やかでユーモアある筆致も実によかった。

  • なかなかに興味深く読む事ができた良書だった。
    神道や仏教以外にも聞けば分かる宗教が日本にはあり、その本拠地の様子やその興りを教えてくれる本。変に宗教研究的な所がないように、素直にその場で感じた事を伝える事に腐心したと感じられる文書なので、スイスイと面白く読めた。

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著者プロフィール

1947年生れ。パリを経て返還前の香港に暮らし異文化コラムを寄稿。79年刊行の本書は知られざる香港の姿を描いた画期的ガイドとして話題となり、旅行者のバイブルとなった。著書に『香港世界』(河出文庫)等。

「2021年 『香港 旅の雑学ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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