太陽がイッパイいっぱい

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 85
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104568017

感想・レビュー・書評

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  • H23.7.20

  • 目一杯、笑わせて頂きました。しかも大声で。もう、面白かった!の一言に尽きます!生粋の大阪人である私にとって、小説の舞台が大阪であるということも嬉しかったです。そして三羽氏の表現の仕方が、個人的にかなりツボ。この1冊ですっかりファンになっちゃいました。

    強烈に個性的でアホな登場人物たちに加えて、ちょっぴり(?)お下品な会話と描写。こういう作品、大好きです。でも、その中で主人公・イズミの存在感が薄かったかな。主人公の与り知らぬところで、あれよあれよと話が進んでしまったり。イズミの心理描写をもっと詳細に描いていたら、更に良かったかも。

    まぁ、これがデビュー作だということを考えれば、素直にすごいと思います。それに何と言っても笑いのセンスが抜群なんですもの。なので大甘評価と言われようとも★は5つ!

    もしも私が男だったら是非、マルショウ解体に入らせて頂きたいです。みんなで汗をかきながら働いて、泣いて笑って呑んで草野球をして…うわ〜すごく楽しそう!何だか、ちょっと憧れちゃいます。とても「爽やか」とは言えないけれど、とにかく笑える青春小説です。かなりオススメ!!

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著者プロフィール

1968年岡山県生まれ。2002年、第8回小説新潮長篇新人賞を受賞した『太陽がイッパイいっぱい』でデビュー。06年『厭世フレーバー』で第27回吉川英治文学新人賞候補、09年『太陽がイッパイいっぱい』で第5回酒飲み書店員大賞受賞。12年『Junk 毒にもなれない裏通りの小悪党』で第33回吉川英治文学新人賞候補。『ニート・ニート・ニート』は18年に映画化された。他の著書に『イレギュラー』『タチコギ』『Y.M.G.A 暴動有資格者』『路地裏ビルヂング』『ヘダップ』『俺達の日常にはバッセンが足りない』などがある。

「2021年 『共犯者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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