- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104570041
感想・レビュー・書評
-
タイトルから斉藤道三の話で間違いないのだが、ひねりにひねってさらに男の冒険心をくすぐるのが宮本ワールド!書き出しから足利義教を暗殺した後の赤松家の復興から始まり、それについて回る妖剣の櫂扇!そしてその技を伝授された刀工を中心に舞台は回る。しかし疑問に思うのが道三と年代が明らかに違う。そこでタイトルの
「ふたり道三」
に納得してしまい。さらに引きずり込まれる。宿命が巡り巡って悲運な星の親子の話のようにも思えてしまうが綺麗なんですよね~潔さが美しさを感じる。やはり宮本ワールドを一言で表現すると「天晴」のように思える。
本当にこの先生の作品は読んでる側を冒険の中に入り込ませるのが本当に面白いと思う。ネタばれのためあまり詳しくは書きませんが、4冊読破するのは間違いなく苦になりません!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遂に完結。
でも最後は一気呵成に成し遂げちゃって、ちょっと消化不良。目出度しめでたしなんだもん。
「国盗り物語」と随分違う。
爽快さは「国盗り~」の方が上かな?
創造力は素晴らしい。出生が不明な戦国武将をどんどん描いてほしい欲しいな。 -
この小説では斎藤道三の国盗り物語は親子2代で成就したという説に従い、話が進んでいきます。
斎藤道三の名前はどんどん変わっていくのですが、親子で名前がかぶるのは道三だけで、後はそれぞれで分担してしているようです。。
この小説では将とは強運、才知、果断が必要だが、これだけではだめで、梟雄の性根が必要だと描かれています。斎藤道三は梟雄と言われていますが、この小説では結局親子ともどもそこまでには達しなかったというのも、面白い見方でした。
↓ ブログも書きました。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_acaf.html