- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104580071
作品紹介・あらすじ
俺は君を食べるし、食べたし、今も食べてるよ――。魔に立ち向かい、往還する愛と祈り! 友達の部屋に現れた黒い影。屋根裏に広がる闇の穴。正体不明の真っ暗坊主。そして私は、存在しない存在。“魔” に立ち向かうあなたを、ずっと見つめていることしかできない。最愛の人がこんなに近くにいたことに気づいたのは、すべてが無くなるほんの一瞬前だった……。集大成にして新たな幕開けを告げる舞城史上最強長篇!
感想・レビュー・書評
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……。
……。
……(・・?ハテ
初読み舞城王太郎さん
ちょっとよく分からなかったです〜w
ホラー作品かな…
他の人レビューを見れば分かるかなと思いましたが、やっぱりよくわからなかったですw
絶賛している方も多かったので、好きな人は好きなんだろうなと
本作で目を引くインパクト大の一文たちです!w
「ぎぎぎぎぎぎっぎぎぎぎぎぎ」
「布団ふふふ布団布団布団。ご、ごごごっごごごご悟堂くん悟堂くん悟堂くん悟堂くん」
「ドドドドドガガン!」
真似てみました!w
ブク友のみなさん、
「今年ここここここここ今年今年今年今年今年もおせわせわせわせわせわお世話になりました!」
「2024444444444444444年、2024年も宜しくお願い致します!」
「よ″よ″よ″よ″よ″良いお年をお迎えください!」
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毎度毎度、どう消化すべきか悩まされる舞城王太郎作品。舞城作品としては筋は追いやすい方だろう。それでもやっぱり、今回も悩まされた。とっくに読み終えて放置していたが、今頃駄文を書き連ねることにする。
長編と称しているが、実質的には3人の男女が語り部を務める中編集である。3人それぞれが、それぞれに「闇」と対峙する…と言えばいいのだろうか。ホラーの要素もあるし、ミステリーの要素もある。文章だけならアクが強いこともなく、普通だが…舞城節には違いない。
ダントツに怖いのは、最初の「中島さおり」の章だろう。途中はともかく、友人宅に駆け付けるラストシーンに戦慄する。だって、実際にありそうだろう、こういう事例…。「闇」とか何とかより、人間の方がよっぽど怖えぇぇぇ! この1編だけ膨らませたら、長編としての完成度が上がっただろう。しかし、そんな安直なことはしないのが舞城王太郎。
続く「堀江果歩」の章。テニス少女が漫画家を志し、テニス漫画を描く。王道スポーツ漫画とは一線を画すどころではない彼女の作品は、大人気を獲得。しかし、原稿の中に、描いた覚えがない人物が…。並行してホラー漫画に取り組み、最終話で明かされる真相はっ! …うーむ、舞城さん、これ漫画として出してくれませんか。
最後の「中村悟堂」の章。曰くつきの空家に敢えて住む悟堂。いやぁぁぁぁ何その猟奇的事件!!!!! どうしてその現場に住むんだ…。3編中では最もホラーっぽいが、最も筋がこんがらがった難物。悟堂が骨のある男なのはわかった…かな。
最初の章の圧倒的リアリティが、その後の章のインパクトを弱めた感があるが、全体的には、日常に潜む落とし穴を描いたと言えなくもない。こういうずっしり重くなりそうなネタを、舞城さんが書くとなぜかカラッとしているのは不思議だ。
などとわかった風なことを書いてみても、いつもしっくり来ないんだよなあ。わかったようでわかっていない迷える一読者を、舞城さんは鼻で笑うに違いない。 -
語り語られる物語。薄ら怖さと優しさが共存した小説だった。
今までのパズルじみたメタメタメタな構造(世界を何層にもわたって描くことでむしろ世界が閉じ、矮小化してしまう問題をはらんでいる。舞城は「娯楽産業」なんて言葉で語ったこともあった)からいったん離れ、新しい形式をとり、それが成功しているとも思う。
ここでは詳しく書く気はないけど序盤から語りが奇妙で不可解で、読み進めていくうちに一人称がどうやら各章の主人公にぴったりつきまとっている守護霊とかそんな感じの存在であることがわかってくる。形としては、二人称小説っぽい。語り手が、語り手を知覚できない主人公に対して延々と語りかけるようにして描写されていく。でも、それだけじゃなくて……。という話。
人称形態そのものを物語とじかに接続して書き上げた点では評価したいし実際かなり高度なことをやっていると思う。「主人公が語り手を知覚できない」点では3人称っぽくもあるし、これってすごく新しいことなんじゃないか?知らないけど少なくとも僕はほかにこんなの知らない。物語のエモーションとしても十分だった、特に2章のラストとか……けど。うーん。何だろう。僕は何か不満があるというよりはまだまだ期待してるのかもしれない。たぶん舞城がこの次に書く小説はきっとこれより面白くなってるような気もするし、楽しみにしてる。 -
語り手が誰なのか分からないで進む、人物3人それぞれの短編ホラー小説。考察サイトを読んで語り手を知り、そういう視点で人の人生の一部を、ましてやホラー小説を描く手があるのかと膝を打った。
堀江果歩編が一番楽しめた。主人公の性質が抜群に心惹かれるうえ、ホラー度が高くて鳥肌が立つ。全編を読んでも、淵の王の概念は私にはよく分からなかった…
舞城王太郎、無性に心惹かれる人物を描くの&ホラーを描くの上手くないか?ただし今作のホラー度合は、阿修羅ガールの第二部の「森」には及ばなかった。あれは最高。 -
なんかわかんない。けど読んだ。えらい!
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ギャー怖い怖いやめて怖い!!
「ヒー‼:(´◦ω◦`):」ってなりながら読んでました。
短いセンテンスで、素敵なこというのねー。
印象的な台詞がちらほら。
真っ暗闇は怖いけど、素敵な光もいっぱいで、初めての舞城王太郎作品がこれで良かった。
LOVE&ピース&HAPPY!(&MORE…) -
噂の2人称で語られる舞城の新作。語ってるのは誰?って疑問が残ります。そもそも「淵の王」ってなんぞ?ってとこですが。話はホラー仕立てで特に最後の話は読んでて嫌な感じがしました。人生ってタイミングだけど、そん時気が付かないこともたくさんあるよなぁとふと思い出したのでした。
で、誰が語ってるのこれ? -
実に気味が悪い小説だ。
描かれている出来事や人物という直接的な不気味さは勿論のこと、それ以上に「得体の知れないもの」が蠢いている感がすごい。行間に、ページの隙間にその気配は漂い、漏れ出て、読み終えたときには肌が粟立つようだった。思わず辺りを見回して、壁を背に塞がなければ落ち着かなかった。
私が最も不気味に感じたのは、正体の知れない「穴」や「裸の男」よりも、掴み所のない3人の「語り手」達の方だ。
主人公たちには感覚されない世界で、主人公をずっと(物語の始まる以前から)見つめ続け、記録し続け、主人公と共に在るという「語り手」の存在。これがどうにも割り切れず、大きな引っ掛かりとして付きまとった。
読後に辺りを見回してしまったのは、「穴」や「裸の男」が怖くなったからではない。
それもあるけれど、それ以上に、この「語り手」達と同じように私のことを見つめて、私には聞こえない声で「あなた」、もしくは「君」、「あんた」と呼びかける誰かがいるような気がしてしまったからだ。得体の知れない何者かに見つめられているということ、これ以上に気味の悪いことはない。
とは言え、この「語り手」の立ち位置によってこの小説が特徴づけられていることは言うまでもない。
「私」と「あなた」だけで完結しない呼びかけ。
誰かに聞かれ、読まれることを想定した呼びかけ。
二人称小説で、こんなに広がりのある世界が作られるとは知らなかった。
「語る者」と「語られる者」と「読む者」のこの三角関係は、もはや発明の域なのではないだろうか。 -
やべー‥
これは、舞城王太郎にしか書けねー本だわ。
頭ぶん殴られる衝撃だわ。寝る前に読むんじゃなかった
ちなみに、ここここここの症状はあぶあぶあぶあぶ危ない症状の前兆なので気をつけてー!w
ちなみに、ここここここの症状はあぶあぶあぶあぶ危ない症状の前兆なので気をつけてー!w
また来年もくだらないレビューを面白がってもらえると有り難いです!
また来年もくだらないレビューを面白がってもらえると有り難いです!
今年最後の作品で逆転現象!w
年明けは「煙か土か食い物」にチャレンジしてみましょうかw
今年最後の作品で逆転現象!w
年明けは「煙か土か食い物」にチャレンジしてみましょうかw