- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104595051
作品紹介・あらすじ
時速4キロの行進に特に意味なんてない。だけど-野宿して見上げた満天の星の下で、廃校の暗い教室で、気がついた。この国は思ったよりもキレイだし、俺たちって思ったよりも逞しいんだ。哀れんでなんか欲しくない。4人のマーチは、やがて数百人の仲間を得て、国をも動かすムーブメントになっていき…。爽快で力強い、著者初のロードノベル。
感想・レビュー・書評
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派遣切りにあった若者が徒歩旅行をしながら、東京へ向かう。
人生逆境にあっても下を向いて立ち止まっているだけでなく、前に歩みを進めれば何か見えてくるかもしれないなって思えた一冊
この旅の終わりに何を得るかは自分次第だ!
足に力が宿ってきました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石田衣良のイメージとは違う作品
新人作家のような作風
おもしろいけれど、
世の中はちょっと違うんじゃないか、
架空の出来事
と感じる -
こんな時代、この季節だからこそ読みたい本。
自分の足にも活力を感じるような、歩いてみたいような気持ちになった。
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ただ歩くだけ、で始まった4人の旅が、4人だけのものでなくなっていくプロセスが楽しい。時間が経過する中で、もともと、さして仲が良かったわけでない4人が互いをわかりあっていく過程は、羨ましくもあり、「若い時ってこんな感じで友達ができていくんだな」と、なつかしさを感じました。歳を重ねると面倒な事や、こだわりとか何とかがいろいろ増えて、なかなか人と素直に打ち解けたり、新しい友人が増えたりって事が難しくなる。それでも、人と関わり続けることが、日々の暮らしの中で、大きな張り合いというか喜びにつながることを思うと、自分もあと少しは素直になって、友達を大切にしたいと思うのです。
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山形の工場を派遣切りされた4人の若者が、歩いて東京に帰る。
旅の記録が人気ブログになったり、マスコミに取り上げられたり・・・、予想外の展開だったけど、自分の足だけが頼りの旅、過酷だけどちょっとあこがれる。。 -
青春。
派遣の契約解除で職を失った伸也、陽介、豊泉、修吾の4人。時間があるからと山形から東京まであるいて帰ることに。修吾につられてはじめた徒歩の旅。1日付き合って歩いてみたら気持ちよさにハマる。時間があればこそできること。
それにしてもこの長い距離を歩く決心をするのはタダごとではない。現代らしく、ブログやツイッターが出てくる。これで情報が多くの人に伝われば人が集まってくるよなぁ。
自分から何かを興すのには抵抗があっても、人の行動に乗っかるのは楽チンだもの。
最終的には大人数で歩くことになったけれど、自分たちの最初の気持ちを大切にしてゴールを公園にしたので、なんかホッとした。
この4人の組み合わせが最高。 -
石田衣良さんが出演しているNHK教育の「ハートをつなごう」というTV番組をよく見ているのですが、そこで扱われているテーマとダブるものがありました。
ただ登場人物たちがファミレスで食事をするシーンが多くて、最近の若者らしいのかも知れませんが、派遣切りされた経済的困窮がもうちょっとリアルに感じられたらよかったかな。
あとせっかく歩いているんだから、人間関係ですべて展開するんじゃなくて、自然描写とか体験した景色に誘発されて心情が変化するみたいな、日本の風土を生かした登場人物の内面の変化みたなものがあると私好みなんだけど…
ま、ちょっとご都合主義的なところもありましたが、意外な展開で楽しめました。
最後のナイフが登場するシーンなんてけっこうジーンときたし。 -
2019.10.30
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あざとさがあるのは石田衣良だから仕方ない。読後感良し。