- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104645053
感想・レビュー・書評
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森見登美彦氏の小説の書き方、向き合い方がたくさん書いてある貴重なエッセイ集だった。軽妙な文章で心地よい。楽しい。
大学院時代の日記も載っていた。読ませるために書いたものではないとあったが、いくらでも読める、すごく面白い、もっと読みたい、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
評価5にしておきながら読むのに時間がかかりました。ダラダラ読んだからです。
でもダラダラと読みたいときに読めるのがいいところでした。
先生の考えが、わかるようでわからない…という絶妙な感じ。
小説に必要な要素として、計画的無計画という言葉が妙に頭に残った。
千と千尋の神隠しの話の、日常から少しそれたちょっとした延長にある非日常の味わい方が独特で面白かったです。
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森見さんの本にすっかりハマっているので、このエッセイは本当に面白かった❗森見さんの頭のなかを覗いているような感覚。森見作品をたくさん読んでるからこそ解る面白さかなと思う。
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前書きにある通り、「夜、寝る前に読むのにちょうど良い本」。
森見登美彦氏の空想妄想の、その源泉たる欠片が詰め込まれていて、どれもこれもがキラキラしてる。
うっかりするとどんどん読み進めさせられてしまうので注意。
氏の新作を待ちながら。じっくりたっぷり何度でも読み返して味わいたい。 -
やっぱり森見さんの書く世界が凄い好き。自分の中の子供がコロコロ笑うのがわかる。
久しぶりにまた小説読みたくなった。次は何を読もうか、読み返すのもいいし、読んでない新しいワールドもいいなぁ。
2019.7.25 -
森見氏のエッセー集。特に四畳半開拓時代の個所が面白く、森見氏の文体のルーツを知ることができた。また、奥さんのこと大好きなんだなぁと感じられたり、書けなかった時間のことなどが率直に書かれていたりと、森見氏が身近に感じられた。森見ファンは読むべし。
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森見登美彦さんのエッセイ、コラムをまとめたもの。エッセイとしては名作「美女と竹林」が空前にして絶後な面白さの森見氏だけれども、こうして短文をアンソロジーにまとめてあると、つくづく不思議な人だなあと思う。
震災の後精神的な変調とスランプに悩まされていたことをこの本を読んで初めて知りました。
それを乗り越えて楽しい小説を書き続けてくれていることに感謝したいですね。
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14年間の作家生活がぎっしり詰まった、森見登美彦氏の初エッセイ。
腐れ大学生と四畳半のことはもちろん、登場人物のモデルとなった実在の人物まで。森見氏、就職先で茄子になること、インドア派の森見氏が、あの山へ登山?!スランプのこと。自作について、あれもこれも、こんなこともあんなことも書いてしまって良いのだろうかと心配になるくらい、セキララに書いております。
腑に落ちたのは、森見氏の京都感でした。やはりそうだったのか。ちょっと嬉しい。 -
森見登美彦が書いたこれまでの「小説以外の文章」を
各出版物、媒体から寄せ集めたエッセイ集。
一つ一つのエッセイだと断片なのだけれど、
通して読んでいると
少年時代の原体験から作家生活のあれこれを
赤裸々に書いているので、
森見登美彦にどっぷり漬かれる。
森見さんが京都時代に住んでいた場所巡りや、
東京のショートトリップの足跡を辿るのも面白そう。
(実際、読んでいる途中に前者は実践してしまった笑)
内なる虎の話や、目盛りを刻んだステッキなど、
森見さんの内面にあるものの話が好き。
自分のステッキを持って大事にしたいな。 -
森見氏が新刊を出したというだけで、われわれは喜ばしいと思うのだ。内容は自ずと付いてくる。