看守眼

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 552
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104654017

作品紹介・あらすじ

いつか刑事になる日を夢見ながら、留置管理係として過ごした近藤。まもなく定年を迎える彼は、証拠不十分で釈放された容疑者の男を執拗に追う。マスコミを賑わした「死体なき殺人事件」の真相を見抜いたのは、長年培った「看守の勘」だった。(『看守眼』)ほか、短篇の名手の本領発揮、人生の一瞬を切り取る渾身の小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 看守眼:疑惑の失踪事件。定年間近の看守が釈放された容疑者を追及。看守の洞察力が鋭い。
    自伝:殺人告白を聞くフリーライター
    口癖:離婚調停…他3編

  • 初読み作家さん。六つの短編。①「看守眼」刑事になれなかった定年間近の看守が殺人事件を追う②「自伝」売れないライターが大会社の会長の自伝を請け負う③「口癖」家裁調停委員が離婚調停の当事者に発した口癖から忌まわしい事実が甦る④「午前五時の侵入者」県警HPにクラッカーが入り管理者の奔走⑤「静かな家」県民新聞社の編集員のミスをアリバイに利用した殺人事件の真相⑥「秘書課の男」有能な県知事秘書がある日知事の信頼を逸した理由とは?。様々な職業の主人公の信念や自虐や苦悩が読み取れその結末に納得した。

  • 安定の横山秀夫節で、サクサク読めるミステリ短編集!ポルシェの疾走感、不穏な娘の秘密、政治家秘書の人知れぬ苦労、ミスをした新聞記者の焦燥、どれをとっても描写がうまいんです!

  • 警察を舞台にした作品が多い横山さんだが、この短編集は家裁、新聞社、県庁など舞台さまざま。どの話も短編ならではのテンポのよさ、そして驚く結末で、一話で止まれずグイグイ読み進めてしまう。登場人物の心理描写も秀逸。

  • どの作品もハッとするものがあり、あっという間に読みました。

  • 推理的な短編集

  • 短編集。
    表題作と秘書課の男はよいかな、
    全編ともこまかな心情を描いているが、華がない

  • 短篇集なのでサクサク読めます。
    どの作品も真面目に生きてきた人間が人生の岐路にたたされたときに、予期せぬ選択をしてしまうというストーリーでした。

  • 横山秀夫氏を堪能できる短篇集。

  • 短編集だったが、きれいにまとまっていてどれも面白かった!

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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