私は、産みたい

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104729012

作品紹介・あらすじ

40歳で職場結婚した国会議員を待っていた、不妊治療の高い壁。間断ない検査、憂鬱な服薬・注射、そして恐れていた緊急入院…。32歳の若さで国政に飛び込み、37歳で戦後最年少大臣に就任した女性が赤裸に綴る。すべての働く女性に贈る、勇気ある告白。

感想・レビュー・書評

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  • 国会議員の立場で激務の中、不妊治療に挑むのは相当なご苦労であったに違いありません。

    本書は流産してしまった「ねおちゃん」の墓標。
    実際、野田氏は今年お子さんを授かりました。

    超高齢での出産に希望が持てた方が、沢山いたのではないかと思います。

  • ふむ

  • 不妊治療と仕事(それも国会議員という特殊でハードな仕事)の両立の難しさ、辛さ、夫婦の在り方などを綴った一冊。
    一般的な夫婦なら経済的な心配も大きく伸し掛かるのだろう。

  • 2004年の著作。
    うーん、ご本人もさることながら、自民党の偉い方々、ご主人、などなど。
    こういう考えの方が国を作ってらっしゃるのか、とおもうと情けないというかなんというか…。

    この後、卵子提供者を得て、50歳で念願の母親になるのだが、そこまでして子どもってほしいものなのかなぁ??
    そこら辺が理解できないのは私の未熟者故ですかね……

  • これを読む限りだと、結婚をしたのは子供が欲しいから。それももちろん大事な理由だけど、それだけだと、子供ができないという結果になった時その関係は終わってしまうんじゃないか。どうして子供が欲しいか。不妊治療はいつまで続けるのか。夫婦で話し合える関係が理想だと思った。

  • ノートに辛い気持ちを書いたりするとき謎のポエム調なのが、ちょっと可愛い人だなと思った。

  • 自分一人で治療に突っ走っていたところ、犬を飼ったことで、夫との関係性が変わったところは、なるほど。だけど、移植後、そんなに、姫生活するっていうのは、ありかな?ひと昔前のことなのかな?

  • 現在も昨年(2013.12)に復活した自民党で頑張っていらっしゃると思いますが、この本の著者は、政治家の野田女史によるものです。政治家の道を極めつつも、自分の子供を産みたいという女性の気持ちが込められたのがこの本です。この本が出版されていたのは知っていましたが、ふと図書館で見つけることができましたので読んでみました。

    日本で一番凄いと本人も言われている男社会(議会)で働いている女性が、同じ思いをしている女性議員とやりとりをしながら、また同じような境遇の友人に支えられながら、不妊治療や体外受精の取り組みに努力されている姿が、描かれていました。

    この本を読んで、子供を二人も産んでくれた妻には感謝しなければと認識を新たにしました。

    以下は気になったポイントです。

    ・切迫流産とは、文字通り、流産が切迫しているという状況に過ぎない、決して流産してしまったわけではない。対処すれば乗り切れるもの(p15)

    ・不妊治療に取り組んでいるうちに、赤ちゃんは「ドクターとの技の賜物」という感覚になる(p38)

    ・人工的に受精させた受精卵が四分割、八分割という具合に分裂していって3,4日経過した頃に、子宮に受精卵を戻す、ここまでいって体外受精が狩猟する、排卵日には夫の精子が必要()p105)

    ・国会とは政策を生み出す場所です、現実は明らかな男性社会である(p112)

    ・子供と仕事のことだけで頭の中が自家中毒を起こしていった状態において、ペットの犬がうまい具合に割り込んできてくれた(p137)

    ・どのドクターも国会議員の「普通」の状態を知らなかった(p176)

    ・不妊治療、妊娠、流産を経て、変わった。自分では乗り越えられない壁があり、挫折を知ったことで、経験する重要さを知った(p184)

    ・人権、情報通信、環境のキーワードにおいて、人権・子供の交差点には、「児童買春・児童ポルノ禁止法」、情報通信・子供との交差点には、「子供インターネット接続」という懸念が見えてきた(p189)

    2013年10月6日作成

  • 高齢不妊治療はすごく切ないと思うし、それでも産みたいと思う気持ちを誰に否定できようか。

    しかし、彼女のいう「休めない仕事」とは、国会でも、政策を作ることでもない。
    大事なのは地盤の維持と、大物議員にかわいがられること。
    パーティの出席、乾杯の音頭、パンツスーツでなくスカートを履くこと……。
    それってそんなに大事なのか。
    確かに、真面目すぎて不器用なのかもしれない。もっとうまくやれそうなものだと素人目ながら思ってしまう。
    本筋とは関係ないけれど、女性議員はそういう意味で大変だと思います。

  • 壮絶とかいう言葉がまさに。こんな状況はストレスフルだろうなーと。人生の優先順位とかを考えさせられました。
    でも野田さんははたから見るととても成功しているし、地位もあるから、私も野田さんのお母さんと一緒で、そこまで子供に固執しなくてもいいんじゃないかしら?とかも思ったよ。ご両親とか旦那さんとかも、そこまでしてって言うなら、なおさらのこと。女性のこういう生き方もあるんだよってモデルになるような気もするし。
    ただ女性はとても子供がほしくなるときがあるってはよく聞きます。私も今ほしいしな。だからつらい気持ちとか苦しさとかやるせなさが伝わってきたよ。

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著者プロフィール

1960年生まれ。83年、上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。87年、岐阜県議会議員(当時、最年少)。93年、衆議院議員に。96年、郵政政務次官。98年、郵政大臣。2008年、消費者行政推進担当大臣・宇宙開発担当大臣・内閣府特命担当大臣。12年、自由民主党総務会長。16年、衆議院災害対策特別委員長。現在は、総務大臣・女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣。岐阜県第1区当選回。

「2018年 『みらいを、つかめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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