- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104752126
作品紹介・あらすじ
組合員数1000万を超える巨大組織に、作家・佐藤優が鋭く切り込む! 組合員数1000万を超える巨大組織、作家・佐藤優が鋭く切り込む!「世界に勝つ農業」こそが日本の最重要課題だ。ポストTPP、農政改革、食の安全、従事者の高齢化と後継者不足、ITとAIが切り拓く新領域。岐路に立つJA(農業協同組合)は何を目指し、どこへ向かうのか――日本の農業が抱える問題をあぶり出し、その解決策を探る、改革派の農協トップと舌鋒鋭い論客による最強対談。
感想・レビュー・書評
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農業とJAについて基本的な説明も含まれているため、それぞれの方面の知識がなくとも理解できる内容になっている。
今までは、JA経由で産品を出荷すれば農家の手取りが少なくなる、といったような金額的かつ表面的なマイナス面でしかJAを捉えてこなかったことに気づいた。本書のJA全中会長の話もわかりやすく納得しながら読み進められた。組合としての共助の仕組みは資本主義や共産主義といった軸よりも違う視点で日本経済を支える仕組みとして捉えていかなければならないと考えるようになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
JAと「農業の今」について知ることができた。
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農業の勉強。
共助の考え方、資本主義との関係などまだまだ考えなきゃいけないことがたくさんあるなと実感。 -
今もっともノリに乗っている新潮社さんの企画で、佐藤優さんとJA全中会長奥野長衛さんの対談が実現。
佐藤さんは奥野さんの出身地である伊勢にも訪れました。
私は佐藤さんのアイデアとてもいいと思いました。
それは「IT好きの若者が、平日の日中は農業に取り組み、ベーシックな収入をきちんと得ながら、残った時間を使って、プログラムを組むなどIT関連の仕事をして、生活していく、そんな人たちがでてきてもいいのではないか、と思うのです。」というもの。
また奥野会長の心に深く刻まれている親の言葉。
「人に奉仕するという心を持って生きていくことが大事だよ。
そういう心がないと、ギクシャクして、自分だけ金儲けに走っても、そんな者は成金として蔑まれるだけで、村の人間は誰一人評価しないよ。」 -
JAのことを調べれば調べるほど、JAという存在の必要性をつよくかんじるようになる。株式会社ではなく、協同組合だからこそできる利を追求しない仕事や、そこから生まれたものを安全という形で享受することができるようになっている仕組み。この相手にどんな土俵でなんの勝負を挑むのか、そこがまだ見えないな。
ていうか、最後の猪木の話、なんなんだ?