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Amazon.co.jp ・本 (237ページ) / ISBN・EAN: 9784106001710
みんなの感想まとめ
作品は、唐招提寺の障壁画の魅力とその制作過程を深く探る内容で、観る者に夢幻の体験を提供します。年にわずか3日間だけ公開される障壁画は、まるで発光するスクリーンのように感じられ、観覧者はその神秘的な美し...
感想・レビュー・書評
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唐招提寺障壁画の作り方
年に3日間だけ公開される、唐招提寺障壁画。
念願かなって今年観に行くことができたのだが、想像以上の夢幻の極地だった。
襖自体が発光するスクリーンになったようで、引手が空間に浮かんでいるようなのだ。おそらく絵全体に明確な焦点が定められていないからなのだろうが、本当に不思議な体験だった。
3周した。ちなみに、1時間単位で入れ替わるので、30分過ぎたくらいからが人がいなくて絵と一対一で堪能できる。最高である。
さて、こんな人知を超えたもの、どうやって作ったのか?それがこの本に書かれている。
一言で言えば、2年にもわたる膨大なインプット。
ただそれだけだ。
魁夷さんの言葉をひこう
>>>
私は殊に大規模な制作の時は、全体の制作期間の三分のニを準備にかけても良いとさえ思っている。
また、海山の旅による多くのスケッチも、本当に使ったものは十分の一ぐらいではあるが、無駄をしたとは思っていない。
そうすることによって、自然の生きた姿、その要点とも言えるものが自己の中に確実に把握され、かなり鮮明な形で保たれるからである
>>>本書p209-210
唐招提寺の成り立ちや改築から、鑑真の中国での足跡、はたまた日本中の海岸と山野を巡るインプットが展開されるが、なかなか圧倒的である。
そして今まで自分が作ったものを参考にはしないと言っている箇所も印象に残った。
いいものを生むには、1から遥かなるインプットの道を歩き始めなければならない。逆に、うまくいかない時はインプットという準備が足りてないだけだ。
一端のクリエイターとして勇気が出る読書だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時が過ぎさっいて行くのでは無く、私たちが過ぎ去っていくのである。時は永劫に不変不動であり、私たちを含めて、この世のすべてのものが変化し流動して行く。永久に変わらぬものは師であり、うつろいかわるものこそ生であるとは、日頃の私の感懐である。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN03547530 -
才能に溢れ、謙虚で努力家で、思慮深く文才もある…笑顔の素敵な奥様もいて、長生きをされた。
鑑真和上の一生と、最高のレクイエムを成し遂げた東山魁夷の一生がなんか重なってみえる。
御影堂で是非、障壁画を観たいと、強く思った。 -
東山さんは、画家であり文学者。 山雲濤声は日本の景色の凝縮。 この一枚のためにいくつもの絵が描かれていたんですね。 日本の美をもっと知りたい。 「時が過ぎ去って行くのでは無く、私達から過ぎ去って行くのである。」 東山さんの真摯さと強さにうたれました。 山雲濤声、実物を見るのが楽しみ。
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東山魁夷画伯が鑑真や唐招提寺に対する思いについて書いた著作。
個人的にはあたりの景色を視線で追って適切に描写する絵画のような文書に脱帽。
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