経済思想の巨人たち (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106005114

作品紹介・あらすじ

本書は、古代ギリシアの哲学者から20世紀の経済学者まで、ユニークで面白い発想をもっていた人物をとりあげて、その生き方と思想を紹介したもので、古今東西の経済思想家の評伝でもある。市場経済と資本主義の将来を考えるためのヒントも、これらの巨人たちに求められるであろう。

感想・レビュー・書評

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  • 経済学の発展に貢献した主要な思想家達の生い立ちとその論旨をダイジェストで紹介。人選はアリストテレスなどの古代ギリシアの哲学者からノーベル賞受賞者までに渡る。そのため、本書がいう経済とは経済学という学問を超えた、社会、政治はどうあるべきかといった社会思想・哲学として捉えられており、経済学の知識がなくても理解できる。思想であるがゆえに抽象化された概念であるが、現実社会における社会問題や、政治、行政、政策について自分なりの考えをもつ上でのガイドとなる本である。

  • 古代ギリシャの哲学者から、20世紀の経済学者などの人物が取り上げられている。
    著者の評伝も語られていて、なかなか面白い。
    多くの人物がいて共感できる部分もあり、ここから深く研究したら良いかなと思う。

  • 国内外36人もの経済思想を取り上げた本。
    よくまあこの人数を調べまとめ解説を加えたものだと思う。
    経済思想というが簡単な評伝もあり単なる学術本というわけではない。
    また、経済に絡めて社会主義などの政治形態にも触れており、幅広い知見が得られる。
    一人当たり長くても26ページなので、読みやすい。
    ところどころ入ってくる日本社会の分析も面白い。

  • 一人当たり10ページ弱でコンパクトにわかりやすくまとまってて、時代背景とか本人の境遇もちゃんと書かれてあるののはいい。

    でも、著者自身の経済思想がかなり入っているのがすごく気になる。それぞれの学者に対する批判的な文章があるのだけど、それがあまりにも素朴すぎて、いや、そんなに簡単な話じゃないだろうと感じるところもひらほら。問題を単純化してばっさばっさと切っていくからわかりやすいし爽快感もあるんだけど、そのかわりに先達が人生かけて考えた問題意識の深さとか豊かさがどんどんそぎ落とされていって、経済学がものすごくやせ細って薄っぺらくみえてしまう。

    というより、著者本人の経済学に対する感覚が、とても狭くて一方向からしかみていないという感じもする。著者の方向以外から経済学を見る学者に対しては、くだらないこと言ってるよ、って感じで切り捨ててしまう。そこに確かなロジックがあるならまだいのだけどそれもない。自由主義を純朴に信頼してるって域を出ていないというか。

    この手の本ではあまり見かけない日本の人物が出ているのは面白かったけど(人物選択の基準がよくわからないけど)、それ以外はかなりいまいちな印象。これじゃ、巨人の理論もすごさも、経済学の面白さも伝わらない。

  • 経済だけでなく、ちょっとした哲学史入門でもある。非常に読みやすい。

  • 経済学の発展に貢献した主要な思想家達の生い立ちとその論旨をダイジェストで紹介。人選はアリストテレスなどの古代ギリシアの哲学者からノーベル賞受賞者までに渡る。そのため、本書がいう経済とは経済学という学問を超えた、社会、政治はどうあるべきかといった社会思想・哲学として捉えられており、経済学の知識がなくても理解できる。思想であるがゆえに抽象化された概念であるが、現実社会における社会問題や、政治、行政、政策について自分なりの考えをもつ上でのガイドとなる本である。

  • 経済思想家、入門編。

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