論争 関ヶ原合戦 (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106038877

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  • 史料で追う関ヶ原合戦。上杉征伐に赴いた家康は(本拠地でない)大阪を離れたがっていた事、三成の蹶起はそれを奇貨とした事、東軍諸将の西上と秀忠本隊を待たねばならない家康のジレンマ等々、参加者たちには大戦略やシナリオなど無く、ただ刻々と移る情勢に的確に対応した者が勝った(これもまた結果論だが)有様が浮かび上がってくる。朝鮮の役に際する豊臣系武将の内紛は、そのまま東西両軍の分派に繋がっており、その亀裂が無ければ、果たして徳川家への権力移行があったかどうか、興味深い。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、大阪学院大学法学部教授。博士(文学)(京都大学)。専攻は日本近世史・武家社会論。主な著書に『主君「押込」の構造』(平凡社)、『士(サムライ)の思想―日本型組織・強さの構造』(日本経済新聞社)、『武士道の精神史』(ちくま書房)、編著に『徳川社会と日本の近代化』(思文閣出版)、『徳川家康─その政治と文化・芸能』(宮帯出版社)ほか多数。

「2020年 『信長の自己神格化と本能寺の変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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