- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106100253
作品紹介・あらすじ
大麻・売春・同性結婚と同じく、安楽死が認められる国オランダ。わずか三十年で実現された世界初の合法安楽死は、回復の見込みのない患者にとって、いまや当然かつ正当な権利となった。しかし、末期患者の尊厳を守り、苦痛から解放するその選択肢は、一方で人々に「間引き」「姥捨て」「自殺」という、古くて新しい生死の線引きについて問いかける-。「最期の自由」をめぐる、最先端の現実とは。
感想・レビュー・書評
-
安楽死のできる国。三井美奈先生の著書。安楽死は難しい問題だけれど、個人の意思が尊重されることは素晴らしいこと。オランダは、安楽死だけでなく、同性婚や大麻の合法化が進んでいる徹底した個人主義社会。日本もオランダから学ぶところもあると思います。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新 書 S||490.154||Mit
-
2010/11/29
-
なぜ日本では安楽死と尊厳死の概念がMIXされているのかの歴史的背景がわかりやすくかった。
-
タイトルからして安楽死肯定寄りの本だろうけど、やっぱりそうでした。オランダにおけるその在り方・来し方を訪ねながら、それを通じて日本での適応可否について問う内容。行き着くところは国民性で、まんま日本に持ち込むのは難しいだろう、と。かくいう自分は、死を選択する権利ってのはあっても良いんじゃないか、と思うんですがね。
-
是非は正直よくわからないけど、死について考えることは、生きることを考えることだと学生時代に習ったことを思い出した。
-
自由の国オランダには『死ぬ権利』がある。安楽死法で決められている。
オランダの家庭医は 患者と密接な関係にある。
安楽死と自殺の境界線は明確なようだ。
薬剤を使用して死なせる技術が必要 -
著者自身はあまり安楽死に賛成ではなさそうだが、客観的かつ多面的に伝えてくれていると思う。2003年の本だが、今読んでも参考になった。オランダやベルギー、スイスのその後の動向については、情報のアップデートが必要かもしれないが。
-
オランダと日本の文化の質の違いを十分に認識した上で無ければ、なぜかの国で安楽死が受け入れられているのかを理解することはできないことを、教えられた。自然に対する考え方、宗教観もオランダと日本は対局に位置するかと思われた。
-
積極的安楽死の制度化の経緯と実状について。