大江戸曲者列伝 太平の巻 (新潮新書 152)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101526

感想・レビュー・書評

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  • 太平の巻……と言いつつも後半は幕末に足を突っ込んでいる。ゴシップ主体で、歴史を面白く語る、というコンセプト通り、面白エピソードが詰め込まれている。時代に偏りがあるのはしょうがないところか。

  • 週刊新潮に連載されていたものを厳選して時代別にまとめたもの。おじさん雑誌に連載されていたからか、軽い文体でカタカナを多用したり、現代に当てはめてみたりと歴史が苦手な人でも大変分かりやすい内容になっている。
    こういう楽しい本から歴史に興味を持つ人も多いんじゃないかなと思える本。

  • 筆者曰く、「ゴシップ史観で描いた江戸時代の人物伝」、とのことで、
    下世話な話題も多いんですが、なかなか面白かったです。

  • (欲しい!)/新書

  • [ 内容 ]
    出世になりふり構わなかった学者、イヌを食えといった町奉行、文化のパトロンになった汚職官僚、江戸城内のイジメ、ぶらぶら遊び暮らす幕末のパラサイト、災害速報で売り出した男…など四十五人。
    太平の世にもリスクはある。
    当人たちが大まじめに生きる姿は、傍目にはコミカルで、かつ物悲しい。
    歴史の素顔はゴシップに宿る。
    江戸時代二百五十年を“陰の声”で綴った無類に面白い人物誌。

    [ 目次 ]
    第1章 黎明(大学教授の元祖―林羅山;島原に死す―板倉重昌;将軍機関説―酒井忠清 ほか)
    第2章 爛漫(世直し大明神―佐野政言;老中直属情報網―松平定信;スカトロ宴会―水上美濃守 ほか)
    第3章 風雲(いつも万葉気分―平賀元義;江戸のリベラリスト―松崎慊堂;入墨判官―遠山金四郎 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • いやはや なんとも 全く。花のお江戸のゴシップ記事満載って感じでしょうか。あんなことやこんなこと 今も昔もやってることはあんまり変わらないってんだ。でも 遠山の金さんの刺青が あの桜吹雪じゃなくて 生首だったってぇのは ちょっとイヤざんすよ あたしは。

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著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞、2021年に兵庫県文化賞を受賞。著書多数。最近の作品に『元禄六花撰』『元禄五芒星』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『開化奇譚集 明治伏魔殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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