日本語の奇跡: 〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明 (新潮新書 244)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102448

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  • アイウエオやいろはの知らないことが載っていて興味深い。

  • [ 内容 ]
    「五十音図」に代表される論理的な「カタカナ」、いろは歌に代表される情緒的な「ひらがな」、そして中国から渡来した漢字。
    これらを巧みに組み合わせることで、日本人は素晴らしい言葉の世界を創り上げてきた。
    空海、明覚、藤原定家、行阿、本居宣長、大槻文彦…先師先達のさまざまな労苦の積み重ねをわかりやすく紹介しつつ、これまでにない視野から、日本語誕生の物語をダイナミックに描く。

    [ 目次 ]
    序章 「ひらがな」と「カタカナ」
    第1章 国家とは言葉である
    第2章 淵源としてのサンスクリット語
    第3章 万葉仮名の独創性
    第4章 『万葉集』が読めなくなってしまった
    第5章 空海が唐で学んできたこと
    第6章 「いろは」の誕生
    第7章 仮名はいかにして生まれたのか
    第8章 明覚、加賀で五十音図を発明す
    第9章 藤原定家と仮名遣い
    第10章 さすが、宣長!
    終章 素晴らしい日本語の世界

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • フォトリーディング&高速リーディング。日本文化についてのシントピックリーディング。あいうえおは明治から。この発明はすごいらしい。

  • ひらがなの成り立ちなど
    日本語の歴史をさらっと追っていく感じの本でした。
    ページ数もさほど多いわけではないですし、
    知識として知っていて損はないかと思います。

  • 「仮名」の歴史。

    日本語学履修した人からすると内容が割と半端。

    でも専門書と比べ難しくないので、
    横道に逸れすぎなければ入門にいいのかもしれない。

  • 080330

  • <08/3/5> 「書き足りない・・・・・・。稿を終えての思いはそれに尽きる」・・・と著者は「あとがき」で書いています。では、「物足りない・・・・・・。読み終えての思いはそれに尽きる」・・・そう私は書きましょう。<br clear="all"><br clear="all">

    世界に冠たるカタカナとひらがなの誕生物語ということで、とても期待してわくわくしながら読みました。ところが。<br clear="all"><br clear="all">

    カタカナとひらがなが「なぜ」誕生せねばならなかったのか、そこのところはある程度書き込まれていてまずまず納得がいったのですが、もうひとつの、より大きな興味であるところの「どのように」誕生したのかということについての記述がいかにも不足しています。<br clear="all"><br clear="all">

    また興味津々の「いろは」の誕生についても、「あれ?」と思うくらいさらっとした記述で肩透かしをくらいました。<br clear="all"><br clear="all">

    唯一面白かったのは、五十音の配列が完成するまでの物語。私たちには当たり前と思われている「"い""え""お"があ行で、"ゐ""ゑ""を"がわ行」ということが全然当たり前ではなく、長いこと国語学上の謎であり、それを解決したのがあの本居宣長であるという事実には「へえ〜」となりました。さらには、その本居宣長の解決法の見事さにうならされました。やはり宣長は天才なのだ。宣長の伝記が読みたくなりました。<br clear="all"><br clear="all">

    【じっちゃんの誤読的評価:★★☆】

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著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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