ラーメン屋vs.マクドナルド: エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書 279)
- 新潮社 (2008年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106102790
作品紹介・あらすじ
アメリカ人はマックに頼り、日本人はラーメンを究める。大統領は希望を語り、総理大臣は危機を語る。アメリカ人は対面でディベートし、日本人は匿名でブログする。日本に「ビル・ゲイツ」はいないが、小金持ちならたくさんいる…。日米双方の事例を照らし合わせると、それぞれの強みと弱み、そして社会の特徴がくっきりと浮かび上がってくる。世間にはびこる通説をデータと実例で覆す、目からウロコの日米文化論。
感想・レビュー・書評
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内容は悪くないけど、文章をこ難しい
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ビジネス
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ラーメン屋とマクドナルドの話は、最初に少し出てきたのみ・・・。
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2014年10月2日読了。ラーメン屋とマクドナルドの違い、に代表される日米の主に経済面での違いについて読み解く本。米国で活躍するエコノミストの著書だけあり、私が期待したような食物に関する話題はなかったが、そこそこ面白く読めた。日米の違いは巷で言われる「文化的要因」に根ざすものではなく、単純に日米の法制度の違いや所得分布の違いにより人々が合理的に行動した結果に過ぎない・統計上日米の人々の思考に有意な「文化的差異」は見られない、という説はなかなか面白い。「日本人もアメリカで活躍できる。なぜなら、この私が活躍できているからだ」とでも言いたげな著者の自慢話は勘弁してもらいたいが・・・。
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地元のブックオフで購入する。正直、期待していませんでした。しかし、非常に興味深い本でした。また、読みやすい本です。まず、この本を読んで、難しいと思う人はいないでしょう。興味を持ったのは、リスクマネーの供給源です。日米の差は、リスクマネーです。国民性に由来すると指摘されています。それに対して、この本は資産構成の差に由来すると指摘している。多くの中流階級は、リスクマネーの供給源ではない。これは、日米ともに同じである。リスクマネーの供給源は、金持ちである。この層の厚みが、日米の違いである。生命保険、銀行、投資信託等の機関投資家は、リスクマネーを供給するのではないのか。そんなことはないそうです。あくまでも、彼らは、顧客の代理人に過ぎない。リスクを嫌う顧客の銀行は、リスクを嫌う。リスクを厭わないヘッジファンドは、リスクを嫌わない。これは、面白い仮説です。今後、この人を注目したいと思います。
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専門的な部分で難しいところも少しあるが、面白い。
文化の違いを新たな視点から知ることができる。
日本の無謬信仰。失敗を認めようとせずに同じ過ちを繰り返す。
小さい失敗を許容しながら、致命的失敗にしないことが、重要。
日本の文字文化。会話に弱い。
アニミズム。人ではない、すべてのものに魂が宿っている。
だからアメリカが超人的力をもつ人をヒーローにするのと対照的にアトムなどロボットがヒーローになる。 -
ギブアップ
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日米比較文化論
エコノミストが書いた日米経済に関する比較論。
日米の文化の違いなど社会的視点からも比較をアプローチしているのが面白い。
また筆者の経験をもとにした内容も織り込まれており、
エッセイ的な要素もあり、経済という堅苦しい内容にもかかわらず、さくさくと読み進めることができる。
各章のタイトルからも筆者独自の比較アプローチが伝わってくるだろう。
第1章 マックに頼るアメリカ人vsラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメリカ人vsブログする日本人
第4章 ビルゲイツvs小金持ち父さん
第5章 一神教vsアニミズム
第6章 消費者の選別vs公平な不平等
様々な視点から物事をアプローチしてみる。
自分しかない独自の視点。
この本からユニークな視点を持つことの大事さも学んだ。 -
日米比較の一冊。
文化、宗教、経済、政治から、サブカルチャーまで。
エコノミストによる一冊なので、経済について比較されるところが、やや多いがそれでも、中々に面白い。
ただ、冒頭の武道について触れているのだが、型を"form"と訳しており、本来の意味から離れている。恐らく、この著者は武道に携わったことはないのであろう。
著者自身が危惧していたステレオタイプを、冒頭で既に自ら披露している。
各章題が興味を惹く、良いセンスなので、御紹介。
第1章 マックに頼るアメリカ人vsラーメンを究める日本人
第2章 希望を語る大統領vs危機を語る総理大臣
第3章 ディベートするアメリカ人vsブログする日本人
第4章 ビルゲイツvs小金持ち父さん
第5章 一神教vsアニミズム
第6章 消費者の選別vs公平な不平等