女子大生がヤバイ! (新潮新書 318)

著者 :
  • 新潮社
3.09
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103186

作品紹介・あらすじ

「キレる」心理を鋭く分析したかと思えば、奔放に性体験と性的妄想を描き出す。親への違和感を吐露し、友だちのウザさにむかつく-東京郊外のさる女子大で文章創作の講座を受け持つ著者が、その作品を通じて、女子大生の頭の中を解剖。予想を遥かに超えて表現されるその作品からは、彼女たちの思考とライフスタイルが生々しく浮かび上がってくる…。フツーの女子大生たちの本音は、ヤバイほどに面白い。

感想・レビュー・書評

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  • 何と言えばいいのか。
    確かにヤバい。(悪い意味ではない)
    学生の本音というか心の奥底を引き出すことの善し悪しはさておき、思ったより色々なことを考えていることが分かる。
    一般的な大学生はこのくらいのことは書けるのか、それとも大学のレベルによるのか。

  • まず、私と同じ大学生がこのような文章を書けることがすごいと思った。
    話もフィクションなのかノンフィクションなのか分からないとてもリアリティのある作品ばかりで感心し通した。
    私も一度この著者の講義を受講してみたいと思った。
    ただ、非常に読みやすかったが、あまり入り込める内容ではなかった。

  • 女子大生に小説を書くことで自己表現をする授業を行っている教授が書いた本。
    普段とは違う一面が見えてたり、心の闇?や悩みが垣間見えたり…かなり極端な子もいたけど、だいたいは同年代だからこそ共感できた。わりと新しい本だから環境も似てて、赤裸々な様子に共通点があって面白かった。

  • 著者は、大学の非常勤講師として勤務しており、講義にて文章作成を課題としているらしい。
    フィクション、ノンフィクションの作品もあるが、完成した作品を挙げ、最近の女子大生について述べている。
    ヤバイ。というのは、昔とは異なり、多くのコアな情報を得やすい社会において、女性の考えがかわってきたことに対してである。自立しているともいえるが、だからこそ危険な環境にある子もおり、自己防衛の意識は持ち続けてほしい。

  • 「キレる」心理を鋭く分析したかと思えば奔放に性体験と性的妄想を描き出す。親への違和感吐露し、友だちのウザさに、むかつくー東京郊外のさる女子大で、文章創作の講座をうけもつ著者が、その作品を通じて、女子大生の頭の中を解剖。予想を遥かに超えて表現されるその作品からは、彼女たちの思考とライフスタイルが生々しく浮かび上がってくる・・・。フツーの女子大生たちの本音は、ヤバイほどに面白い。

  • 女子大生に文章を書かせている講座の講師による、実際の作品から女子大生がどのように考えているかを探ろうという本。

    時代とともに変わったというが、タブーをタブーとも思わない女子大生は、本当にヤバいかも。

  • すごく面白かった!です!

    タイトルを見たとき,何か卑猥なものかと思ってしまいました。笑
    実際は違い,(いや,ある意味では正しいかw)「さる女子大で文章創作の講座を受け持つ著者が,その作品を通じて,女子大生の頭の中を解剖」したという本。

    とにかくここに掲載されている女子大生の文章は秀逸。みんな小説家になれるんやないか?と思ってしまいましたw
    掲載にあたって,著者の文章校正が多少なりとも入っているでしょうが・・・・。

    今の女子大生はヤバい。
    ヤバいというのは本当に便利な言葉ですねー。まさにその通り。ヤバいんです。何がどうヤバいかと問われると,具体的に答えづらいものがありますが。
    決して,人生観ちゃらんぽらんだとか,算数ができないとか,そういうんじゃありません。

    女子大生の頭の中がそのまま映し出されているような小説。観点も,切り口も面白い。性や暴力もついても,「創作」として自由闊達に書かれています。昔だったらきっとかかれなかった内容。
    この本の刊行年からすると,私がちょうど大学生だったころ。
    つい最近まで大学生だった私からすると(と,言ってもいいよねw)結構何編かは共感できるというか,この気持ちわかるなあというものもありました。
    筆者の世代からすると,度肝を抜かされるような感じなんでしょうか。

    しかし,著者のコメントが・・・どこぞの年頃の娘を持つパパのよう。笑
    小説の筆者への配慮もあってか,そうするどい分析のコメントなんかはなかったかも。

    それにしても著者はこの授業面白いだろうなあ。派手な顔をした女の子がすごく繊細な小説を書いたり,ぜんぜん化粧っけのない地味な女の子が,性的な内容を書いたりと,その本人と小説=頭の中のギャップを楽しめる。
    だれがどの小説を書いたかは,著者にしかわからない。著者だけが持っている秘密。
    ・・・楽しそう。

    女子大生がヤバいです。さくさく読めるのでかなりオススメ。
    女子大生の頭の中をのぞいてみたい方はぜひご一読あれ。良い意味で裏切られます!

  • 某女子大の小説を書かせる授業で書かれた
    小説というよりはエッセイ、について教授が分析することで現代の女子大生の頭の中を見てみようというもの。

    大半はその作品の羅列で、女子大生が書いたと思えないほど
    ハッとさせられるものが多い。著者は彼女たちとした方が適当かと思う。

    暴力的・性的な描写が多く、確かに10年前ではありえなかったことが今書かれているんだろうなと思った。

    1時間くらいで読める。

  • 一見華やかに見えて実はドロドロな人間関係・さらには自由奔放でブレーキの効かない異性関係などなど、最近の女子大生の生態が「ヤバすぎる!」 といった内容の本ではない。歴史ロマンや幻想ファンタジー小説で人気の作家が、東京都内の女子大で非常勤講師として「文章講座」を開いていた際に遭遇した「今どきの女子大生」の表現力に驚愕したという話である。 講座を始めた1994年頃にはまだ昭和的な価値観が残っており、女子学生たちの書く文章にも「素朴」を感じさせるものが多かったが、格差拡大やリーマンショックを経た2009年には彼女らの「作風」が劇的に変わったと分析する。スマホの普及によって文章力が飛躍的に向上し、情報の充実による精神的な「タブーの崩壊」によってショッキングに変革した彼女らの「ヤバい」作品を紹介しながら、今の若者が当たり前のように持っている潜在的な文章力を解説する。

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/441156

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著者プロフィール

1949年、佐賀県出身。早稲田大学政経学部卒業。『遊民爺さん』(小学館文庫)で開高健賞奨励賞受賞。史実にもとづいた読みやすい歴史物語には定評があり、おもな著書に『織田信長‐炎の生涯‐』『豊臣秀吉‐天下の夢‐』『徳川家康‐天下太平‐』『黒田官兵衛‐天下一の軍師』『武田信玄と上杉謙信』『真田幸村‐風雲! 真田丸』『大決戦! 関ケ原』『徳川四天王』『飛べ! 龍馬』『西郷隆盛』『三国志』(全7巻)、『西遊記(新装版)』『明智光秀』(以上講談社青い鳥文庫)など。歴史もののほかにも『プラネット・オルゴール』(講談社)『三島転生』(ポプラ社)『龍之介怪奇譚』(双葉社)などの作品がある。

「2022年 『歴史人物ドラマ ジョン万次郎 民主主義を伝えた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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