番号は謎 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108730

作品紹介・あらすじ

すべての番号にドラマがある! 郵便番号はどう決まる? 交響曲マイナス1番とは? 上野駅13・5番線はどこへ向かう? さまざまな番号の裏事情を徹底調査。面白くてためになる「番号」の世界!

感想・レビュー・書評

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  • 番号についての雑学やトリビアが書かれた本。
    郵便番号、背番号、星座など身の回りにあるが、その由来は意外と知らないものばかりでとても面白かった。
    郵便番号はその地域の人口に合わせて番号が決まっており、その要因が作業効率化だったり、野球とサッカーで永久欠番となる数字の頻度が違うというのがとても面白かった。まだまだ知らない世界があるんだなぁ。

  • 発刊された頃、Yahoo!でよく抜粋記事が載っていたので、気になって取り寄せた一冊。
    身の回りの色んな番号にまつわった話を22節。
    聞いたことのあるような話から、聞いたことないような話で、へぇって唸るような話まで。
    背番号やホームの話はよく聞く話だけど、ナンバー銀行の話はもうそろそろ歴史の話になってしまうのかも。
    原子番号も知っていたよりも増えていました。

  • 郵便番号や電話番号、スポーツ選手の背番号などあらゆる番号についての謎やその成り立ちなどを徹底した調査のもと書かれた1冊。

    電話番号やナンバープレートなど身近に溢れるものからプロ野球選手やプロストライカーの背番号、バーコードや原子番号に至るまでさまざまな番号について起源から豆知識まで紹介されており面白い一冊でした。

    初めは3桁程度で始まった電話番号が今の桁数に至ることや国道や電話番号など明治時代からでき、ここまでに至る変遷を知ることを本書でできました。
    電話番号やナンバープレートの数字に関する企業のこだわりや銀行や学校などの第○とつくところの成り立ちなども知ることができました。
    4や9などの数字の扱いもものによってまったく異なることや欠番にまつわる話など免許証やマイナンバーなどの数列の法則についても知ることができました。

    そんな本書の中でも永久欠番の考え方がスポーツによって違うことやテレビチャンネルの地域差や割り振りのルールなどは興味のある分野で印象に残りました。

    本書を読んで番号にまつわる様々なこだわりをもって出来た変遷を知ることができ、そのエピソードを調べた著者の苦労は大変なものであるとも感じました。
    私たちの生活と共存し、世の中に溢れる番号について知識を得ることができ、今後触れた番号について成り立ちなどに興味が湧くきっかけになる一冊でした。

  • よくぞ幅広い分野の番号トリビアを集めたと思う。ただし、内容は想定の範囲内であった。

  • こういう知識に
    手軽に接することができるのが
    新書の良いところだなぁ〜と思う。

    郵便番号や市外局番がついた過程。
    道路や鉄道に関するさまざまなナンバー。
    野球やサッカーの背番号の秘密。
    バーコード、図書分類、ISBN…
    そして宇宙や原子の番号まで。

    他にも著者が興味を持った
    さまざまな番号に関する話題が。
    そういえば昔はNHK教育が
    12チャンネルだったっけね!
    ↑これが関西圏だけなのは
     何故かってことも載ってます

  • 電話番号、マイナンバーカード、自動車の
    ナンバープレートなど、世の中には番号が
    溢れています。

    唯一無二である証でもあるし、地下鉄のア
    ルファベットと番号の組み合わせにより、
    外国人も理解することができます。

    また高校野球の背番号は主に守備位置と連
    動しており、番号に「意味」を持たせてい
    ます。

    特に自動車免許証の免許番号には大きな
    意味が隠されているのはご存知でしょうか。

    最初の2桁は免許証を発行した都道府県を
    表しています。東京で免許を取った人は
    「30」大阪なら「62」。そして3、4桁
    目は免許を取得した西暦年の下2桁。最後
    の桁は紛失や盗難によって再発行された回
    数なのです。

    このように意味を持った番号や、付番され
    た歴史など、普段何気なく使っている番号
    の謎を解き明かした一冊です。

    特に郵便番号にはドラマが秘められていま
    す。

    トリビア的な知識を得たい人には最高の
    一冊です。

  •  身の回りのいろいろな物の番号に関するトリビアをまとめた読み物。電話番号、郵便番号から国道番号、駅の番線、車のナンバー、図書、商品バーコード、スポーツの背番号、銀行番号、原子番号、天体の番号、テレビチャンネル、マイナンバーなどなど、いかに身の回りには番号が多いかがわかる。内容は深く掘り下げるというよりは広く浅くという方針なので、個々の蘊蓄はすでに知っていることも多いが、テンポよく読みやすい文章で、ときおりのぞく著者の個人的意見にニヤリとさせられながら楽しく読める。もちろん取り上げられていないものもたくさんあり、ぼくとしては鉄道なら列車番号や車両形式番号、科学ならCAS化合物番号など、取り上げてほしかった大物もあるが、それはないものねだりというものだろう。有機化学ライターが本業の著者だが、ニッチな趣味をおもちのようでこういう余技本もどんどん書いてほしいものだ。

  • 『番号は謎』というタイトルが謎だったので、思わず手に取り、中身を確認したところ、「これは自分好み」と思い、借りて読んでみました。

    自分も、番号をはじめとする数字は好きな方、ということもあり「やられた!」や「この手があったか」というのが正直な感想です。

    郵便番号や電話番号、国道の番号やスポーツ選手の背番号、そして、様々な機器の型番など、身の回りにある番号の由来をわかりやすい文章で紹介しています。
    また、番号には欠番がつきものなのですが、その理由にも、可能な限り迫っており、番号にまつわる苦悩や苦労やドラマを感じることができました。

    そして、意外だったのは、扱われている番号の多くは、それほど歴史が長くないこと。
    番号は、あまりにも現代社会に馴染んでいるので、随分と昔から存在しているような気がしていましたが、基本的には、管理のために生まれたものなので、管理体制が整った時代、つまりは近代、あるいは現代になって、より多くの場面で使われるようになったんですね。

    著者は、他にも面白そうな本を書いているようなので、それらも、是非、読んでみようと思います。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    一〇桁は田舎者の象徴?-電話番号/不思議な順序にはわけがあるー郵便番号/混沌と抗争のナンバー史ー自動車のナンバープレート/魔境を照らす一筋の光ー鉄道にまつわる番号/国道100号が存在しないわけー道路にまつわる番号/番号界の絶滅危惧種ーナンバー銀行/プライドと序列意識の間でーナンバースクール/「四戸」はどこへ消えた?-地名と番地/選手が背負うもう一つの顔ー野球の背番号/神様は10番がお好きーサッカーの背番号/サーキットに散った伝説の27番ーF1レース/腱鞘炎を防いだ縞模様ーバーコード/情報のいたちごっこは続くー図書分類/数字に現れた出版業界の勢力図ーISBN/無限に挑んだ男たちー天体の番号/空き番号に潜むドラマー欠番/目には見えない神の数字ー原子番号/交響曲マイナス1番を書いたのは?-音楽/視聴率はチャンネル番号で決まる?-テレビチャンネル/ウィンドウズ8は6・2-バージョン番号/文化と見栄とプライドとー型番/「究極の番号」は問題山積ーマイナンバー

  • 「番号」の姿はシンプル。
    しかし、それが持つ力は大きい。それが意味するものは深い。それが歩んだ歴史は長い。その進化は未知。

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院准教授。1976年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)

〈主要業績〉
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』第118巻第3・4号、2005年)

「2019年 『公正から問う近代日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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