- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106109720
作品紹介・あらすじ
「国会議員や芸能人はゴムのマスクをかぶったゴム人間ばかり」「トランプ大統領率いる光の銀河連合が闇の政府と戦っている」etc.……こんなトンデモ話、いったい誰が信じるのか。普通の人ならそう考えるが、SNS上では想像を超えるほど多くの人々が妄説を発信し続けている。かつての怪しげな新興宗教と違い、実体を伴わないからこそ恐ろしい、ネット世界のデマ、陰謀論、カルトの脅威を徹底分析。
感想・レビュー・書評
-
スマホ依存をスマホ教と断じており、スマホ依存とカルト教団に類似性が見られると述べている。何となく何を言いたいかは分かっても、具体的にどのようにカルト教団とスマホ依存が繋がるのかは分からなかったが、読み進めると、なるほどと思わせられる。
内容はスマホ脳やその他スマホの害悪について書かれた書籍と共通するところがあり、スマホとどう付き合うかの一助となる本であったが、なかなか読み進めづらい文体であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スマホとスピリチュアルの本。
スマホが普及し、SNS が一般化して誰でもつながることができるようになった。 ただし、その弊害としてフェイク情報やデマ、個人批判などが蔓延し、人生に悪影響を及ぼすような事例も発生している。 米大統領選挙でのQアノンの存在、安倍元首相暗殺、オウム真理教などの例を考察しながら、著者が命名した「スマホ教」について考察する。
スマホが社会に与える影響は大きくて、それがないと生活できない人もいる。人との繋がりもSNS頼みで、その中には思想的なサイトがあり、自分の思想を裏付ける情報にだけ依存して、反論を受け付けないスマホ教信者が増えてきた。これは社会にとって厄介な存在で、そうならないためにはどうすべきかを説く。
デマ・陰謀論・カルトは、今に始まったことではないが、SNSの普及で拡散するスピードが速くなっている。自分の思考の傾向を認識し、溢れる情報に対して真偽を判断する知識や感覚が必要だと思う。 -
テーマとしては「科学と宗教」という古典的な問題を扱っている。それが、スマホというツールによってどう変化しつつあるのかが検討課題になるわけで、着眼点としては悪くはないのだが、「スマホ教」というワードで語られるようにツール自体を宗教化してしまったことにより、論点がボヤけてしまった印象。
オチは「いつも心に『アンパンマン』を」という形になっているのだが、キリスト者であるやなせたかしによる物語が極めて宗教的であるという点への認識が欠如しているため、「科学と宗教」という問題の解決策の提示にはなりえていないように思える。 -
いつも聴いているpodcastの番組に著者の物江潤さんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。
最近のネット社会で流布している情報は間違いなく “玉石混交” ですが、その中では「いくら何でもそんなことはあり得ないでしょう」といった類の信じ難い内容のものも流通しています。本書は、物江さんによるそういった「妄説」が流れる実態の解説本です。
タイムリーで興味深いテーマを取り上げている著作ですが、描きぶりは少々冗長で正直読みづらいところがありました。ちょっと残念です。 -
この著者の本は、今回が2冊目。
タイトルがずばり内容を示しており、共通するキーワードとして「スマホ教」の存在が出てくる。オウムなども引き合いに出しつつ、そういった勧誘する組織とスマホ教の違いを出して説明することで、増加するスマホ教についての理解も深まったと思う。
特に、寂しさから入ってしまうという流れはなかな根が深く、簡単には解決できないなと感じた。 -
2月1日新着図書:【SNS上でのカルトの脅威を作り出す、奇妙奇天烈な言葉を喚き散らす人々とネット上のデマ、陰謀論などを妄信する人々を分析しています。】
タイトル:デマ・陰謀論・カルト : スマホ教という宗教
請求記号:361.4:Mo
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28207459 -
東2法経図・6F開架:361.45A/Mo35d//K
-
んー、スマホ教なのもわかるけど、宗教との結びつきはちょっと極論というか結びつける点が甘いように感じたかな。