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- Amazon.co.jp ・本 (681ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106445187
作品紹介・あらすじ
財前の野望、里見の信念!緊迫の控訴審から衝撃の結末へ、感動の巨編、完結。
感想・レビュー・書評
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分厚さに少し尻込みしたが読み出すとあっという間だった。ドラマの最終回で号泣したがまた泣いてしまった。ドラマで1番印象的だったのが西田敏行の泣きながらの「ワシが悪かった」だったが小説も又一のこのセリフも然り。野心で繋がった義親子だったかもしれないが家族として大切な存在でもあったのが示唆されている。鵜飼との最後の面会も印象深い。ドラマの伊武雅人が怒鳴りつけられたシーンは痛快だったが、鵜飼が財前という人間を尊重している節が感じられる小説は悲壮感があった。
財前五郎は野心で歪んだ部分を取り除けば医師としての誇りに満ち、また周囲から1人の人間として大切にされる側面がある人物であるということは小説の方が良く描かれていると思う。小説にもドラマにもそれぞれ優れた点があり、両方見て良かったと思える作品だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医者の不養生
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まさに社会派小説!であると同時に、山崎豊子さんの、膨大な取材・調査をひとつの小説にまとめあげる力、というか才能に思いっきり下を巻かせられます。個人的にはやはり完全学究肌の里見助教授の生き方に共感を覚え、第一部(5巻セットの文庫本では第3巻の終わり)を本当に悲しく読んだものです。「名作は色褪せない」の言葉通り、40年前の小説とは思えない瑞々しさです。
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