- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107722300
作品紹介・あらすじ
他校の高校球児・寛への執着心を強めてゆくかなえ。家庭に居場所はないが、学校では特定のクラスメイトを排除する形で立ち位置を確保していた。一方、寛のチームメイト・越智は、かなえの存在が寛にとって危ういものではないかと考えるように――。
感想・レビュー・書評
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ワイ「う、うどんちゃん!これ以上胸糞にしないで」うどん「うるさいですね……」「あぁ〜!肩爆弾の音ォ〜!! 」ドッカ────ンンンンッ!うどん「はい、今日で寛の野球は終わり。お疲れ様でした」 ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」肩イタイイタイなのだった。 端的にコレなんだけど、作者に悪いのでちゃんと感想を書きますか。最後のかなえの涙ながらにほくそ笑むコマは鬼畜系漫画家として信頼におけると実感した。
かなえの変化を描いているようで本質は変わらず、本性が覗くシーンで意地悪だが醜くて最高にスリリングシーンだ。
家庭環境もあるがかなえは無償の愛情を知らないのでそれを得ようとするがそれすら知らないので人の顔色を伺い、気にし、独占しようとするあまり不安定さを露呈し、または固執し、自身だけを見つめ、愛し、与えてくれ人を絶えず求めているので周りはそれに振り回されるが、今巻の場合の際たるのが寛くんで被害者になった訳でこれは偶然でもなくいずれ起きるべくして起きただろうと思うが、そこへ辿り着くまで友情や恋愛、結果で人の評価が決まるスポーツの世界、学校の空気を読む閉鎖的空間であったりと最適に最善な形で配置された最悪で破滅に向かうであろう要素を絡めていくのは本当に巧く描いている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スクールカーストをテーマに敷いて、キレイ事を一切取っ払って病んだ主人公が、病んだまま歪に展開される怪作の4巻。
あまりの展開に、付いていけなくなりそう。
成程、そういう考え方もあるのか。
ギリギリついていけるかどうかの絶妙なドロドロが、混濁。
3巻までは、何とか作品として面白く読んでいたんだけど、ドロドロ加減が深みにはまりすぎて、なかなかどうして付いていくので精いっぱいといった印象。
なかなかここまで踏み込んだ描写の作品は少ないので、今後どう展開するのか気になる。
内容に関しては全く触れていないが、4巻だけ読んで楽しめる内容でも無いと思うので。
この全く理解できない主人公の精神状態を理解することで、スクールカーストと女の世界と、病んだ少女の心が表現されているんだと思う作品。