軍靴のバルツァー 13 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107723499

作品紹介・あらすじ

バーゼルラントを二分した内戦は集結。第二王子が勝利を収めるも、ユルゲンや多くの生徒が戦死。士官学校も破壊されつくした。第二王子は国家の再建を図り王政を撤廃。国民選挙を敢行する。一方バルツァーは大破した士官学校を完全に近代的な要塞に造りかえる構想を練り生徒達の傷を癒やす。しかし、ホッとするのも束の間。バルツァーの祖国ヴァイセン陸軍から召還命令が届く!? 彼の出世と生命に危機が!?

感想・レビュー・書評

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  • 19世紀あたりを舞台にした傑作。近代化が進み、総力戦の足音が聞こえてくる時代。

    主人公のバルツァー軍国で出世を目指す若い少佐。隣国の小国バーゼルに軍事顧問として派遣され、血生臭い政争戦争に巻き込まれていく。

    19世紀という時代は、近代化が進みドクトリンも技術も大きく変化しているが、20世紀と比較して資料は少ない。その時代を描くというのが豪胆であり評価できる。当時特有の兵器や列車の規格、風俗などもわかり面白い。

    バーゼルのクーデター編はかなり手が込んでいる。二転三転する戦況も面白い。二転三転する戦況と言えば、私の中で『キングダム』が思いつくが、『キングダム』が超強い英雄ユニットによる精神論的な戦争を描いているとすれば、『軍靴のバルツァー』は知略を用いた戦術眼あふれる戦争である。気球による観測で逆転とかシブすぎなんだよ。続巻がかなり気になる一冊。

    代理政権の建て方なんて、胸熱もいいところ。そしてそのために宿敵と手を組むなんて読み進める手が止まらない。

  • 仇敵リープクネヒトと手を組むとか。
    王様やら何やら、イカれた人ばかり(笑)
    苦労するな、バルツァー…。

  • おばあちゃんには遠く及ばないの面白い
    みんな畳の上では死ねない人たちばかりだなあ
    まさかリープクネヒトと共闘することになるとは夢にも思わず
    でも軍師って古来からこういうとこあるよね

    ヘルムートはどんどん思いつめてるのつらい

  • 毎回待ち遠しい新刊。今回も非常に面白かった!
    色んな国、色んな人の思惑が入り組んで世界は複雑。これを読んでると戦争は政治であり政治は戦争なんだなと思ったりする。
    ヴァイセンの王子フェルディナントが好きだなぁ。賭博のついでのように亡命政権の閣僚を次々決めていくシーンは惚れ惚れした。
    リープクネヒトと手を組むところで終わっているのでまた続きが楽しみ。
    複雑すぎて細かい部分忘れちゃってるので全部まとめて読み返したいな。

  • 同じ生徒同士で敵味方に分かれて戦って以来の登場、ヘルムートさんの曇り方が心配。

  • はちゃめちゃに面白かった。開戦となって、もう先生の頼もしさがすごいし、帝国内の協力者が頼もしすぎる。戦争でこそこの漫画の面白さがあるよね。女の子も女の子になってて、いい感じだった。

  • 久しぶりに漫画を、無料でなく、しかも紙媒体で購入。
    バルツァーは電子化されていないのだろうか。
    見当たらなかったので思い切って紙で購入。
    思い切って、というのは、紙で買うのは活字の本だけで、さらに漫画にお金払うのは贅沢で怠慢だと思っていたのだ。
    何だその自分ルール。
    面白かったけど、前巻の内容を全く覚えてないか、もしくは買い忘れているかも。
    まとめ:紙で漫画買うのが久しぶりで内容ももちろんだがその行為自体が楽しかった、ということの、自分のための記録。

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