- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120026119
感想・レビュー・書評
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この本で図書館から借りてきた稲見さんの本は最後です。
猟犬探偵は文庫購入したので読み終わったらそのときに。
エッセイです。自分はあまりエッセイを読まないのですが作者がコラムを書かれた時事ネタや考え方が色々とわかって面白いですね。なんと言うのか下手に会話をするよりも、作者と対話をした気分になれます。自分もそのことについては共感する、とか自分はそうは思わない、など。
生のある限り、文章を書き続ける。すごいことだなあ、と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気に入らないものをこき下ろしているだけだが、どういうものが気に入らないのか一本スジが通っている。ただ、わざわざつまらないテレビを見て怒る、というのが今ひとつ納得いかない。ひとそれぞれ、世の中には理解できないものがあるもので(たとえばぼくにとってのリリアン、とか)、そういうものを存在する必要がない、と決めつけてしまったら、それは世の中ではない、と思うけれど。
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稲見一良の作品をなにゆえ手に取ったのか、今は覚えていない。 もしかしたら、本作が最初の作品であったか。 これを縁として、氏の作品を次々と読んだ。 以前取り上げた、諏訪優のエッセイに何となく通じるものを感じる。 死期を意識した作家というのは、このように収束していくのであろうか。というのは、乱暴ですね。 しかし、何より、本のタイトルがいいではないですか。 「帖の紐」。なんとなく、ざっかけないようで、風情があるようで、放り投げるようで。 氏の「セントメリーのリボン」、犬好きにはたまりませぬ。