日韓いがみあいの精神分析

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120028205

感想・レビュー・書評

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  • 今まで読んできた韓国関係の本は殆ど日本からの上から目線で都合のよい解釈というか、感情的になる気持ちを冷静に肯定するようなものが多かった。この本は岸田秀がやや日本寄りのニュートラル、金両基がややニュートラル寄りの韓国という立ち位置で対話が進み、金両基から提供される史実や資料を岸田秀が上手く分析していく形でとても面白い。最近は関係が改善してきているが、韓国の人達に嫌な思いをさせたことは事実。その後の謝罪の仕方や配慮のない発言も含めて。自分の中ではなるべくニュートラルに保っていたいと思う。中庸ということではなく、偏見のない感覚で見て判断できる姿勢を保っていたいと思う。

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著者プロフィール

精神分析者、エッセイスト。1933年生まれ。早稲田大学文学部心理学専修卒。和光大学名誉教授。『ものぐさ精神分析 正・続』のなかで、人間は本能の壊れた動物であり、「幻想」や「物語」に従って行動しているにすぎない、とする唯幻論を展開、注目を浴びる。著書に、『ものぐさ精神分析』(青土社)、「岸田秀コレクション」で全19冊(青土社)、『幻想の未来』(講談社学術文庫)、『二十世紀を精神分析する』(文藝春秋)など多数。

「2016年 『日本史を精神分析する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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