ジャカルタ路地裏フィールドノート

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120031328

感想・レビュー・書評

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  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:302.24||K
    資料ID:50100518

  • ジャカルタの路地裏(カンポン)での生活が、綿密なフィールドワークのもと、かなり詳しく書かれている。あまり知識のなかったインドネシアについて意外なことが分かり、勉強になった。

  • インドネシアの状況が町単位(?)レベルで分かりやすく伝達、批評されており、インドネシアの実情を知っておくにはかなりよい本であった。筆者が実際にカンポンで生活してたこともあり、歯に衣着せぬ、肌で感じた感想はとても興味が湧き、あまり飽きることなく読み進めることができた。
    ただ、大学の授業でこれを使用。。。印税??www

  • ジャカルタの裏路地には、日本が戦争中に持ち込んだ隣組が今なお生き残っている。スハルト体制発足時には、この隣組が共産党関係者を封じ込めていくための手段として機能した。
    日本人でカンポンに自らの意志ですんでのそこでの生活を赤裸々に描いている。

  • 大学のE-スクーリングの科目で、倉沢さんの講義なので、ひとまず著作を読んでみました。
    家族とともにインドネシアの貧困層が居住する地域への生活体験をそのままにのせた一冊。
    読んでいると、懐かしい昭和の時代の近所づきあいに近い生活だなあと感じます。それが海外の場所であること、治安的には日本のように平和ではないことなどなどさまざまあげられますが、もっと歴史からみるインドネシアと日本との関係性が描かれインドネシアという国というより、そこに息づき地域性、民族性に主眼をおいています。
     家族とともに移り住みさまざまな人たちとの異種交流。いろいろな観点から読めるのではないでしょうか。

  • インドネシアの田舎の様子がよく分かる。インドでアジアの貧しさを目で見てきたので、リアル。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授
Ph.D. in History(Cornel University)、博士(学術)東京大学
1970年東京大学教養学部卒業、1978年コーネル大学大学院修士課程修了、1979年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1993年名古屋大学大学院国際開発研究科教授、1997年慶應義塾大学経済学部教授、2012年より同大学名誉教授。専門はインドネシア社会史。
主な業績:『日本占領下のジャワ農村の変容』(草思社、1992年)、『東南アジア史のなかの日本占領』(編著、早稲田大学出版部、2001年)、『「大東亜」戦争を知っていますか』(講談社、2002年)、『岩波講座 アジア・太平洋戦争(全8巻)』(編著、岩波書店、2005~2006年)」、『戦後日本=インドネシア関係史』(草思社、2011年)、『資源の戦争――「大東亜共栄圏」の人流・物流』(岩波書店、2012年)ほか。

「2017年 『日本帝国の崩壊 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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