西の善き魔女 4 星の詩の巻

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120032899

感想・レビュー・書評

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  • 佐竹美保さんの挿絵の雰囲気で、本書を手に取りました。

    物語の不思議さと、絵の不思議さがよく合って、
    読み進む助けになります。

    いろいろな登場人物を掘り下げていくと、
    著者の方の理想の人間像がぼんやりと浮かんできます。

  • アデイルが東の国へと向かう、時系列としては、ユニコーンを得てユーシスやレアンドラと合流する前の外伝「銀の鳥プラチナの鳥」、本編後、賢者フィーリとの戦いを描く「真昼の星迷走」。フィリエル以外の女王候補も活躍している。
    前者はかなり面白い。アデイルの勇気や自分の弱さを分かっている強さ、賢さ、ひたむきさなど、とにかくアデイルが頑張っている。本編ではフィリエルが突っ走りすぎだったので若干大人しく見えたが、やはり血は争えないというか。バラッドを流布した理由も友達思いでよい。ユーシスはぽんこつ。
    後者は、なかなかにぶっとんでいるが、相変わらずフィリエルは世界〈ルーンであり、ルーンもフィリエルを大切に思っており、バードは自由であり、なかなか先が読めず面白かった。しかし、ハイライトはレアンドラでは。強いレアンドラの過去や悩みが見えて、魅力が増した気がする。

  • アデイルの外伝好き。おっとりしてとろい彼女が周りのためにがんばる姿や、ヴィンセントとの友情もすごくよかった。ティガのキャラもよかった。本当に彼が彼のお兄さんであればいいなあ。最後の最後までディー博士の消息がわかんなかったのは残念。バードなら調べればわかったかもしれないのに、どうしてフィリエルもルーンも聞かないのか。

  • いつまででも続編ができそうな話だった。

  • 外伝。アデイルが主人公の話と、本編の最終編。

  • 少し急展開?
    でも、まぁ終わったからいいのか。
    全体的に面白かった。

  • 第五部以降はなんで外伝なんだろう。
    アデイル達の話は普通に本編に差し挟んでおいて、真昼の星まで本筋にした方がすっきりして良かったのでは。もやっと残ってた詩の謎が、やっと回収されるのも最後の方だし。
    外伝、と言えるのは3巻の幼少時代の話だけかな。

    最後まで読んで見て、ファンタジーで中世ヨーロッパ的な世界観で生きてきたにしては、科学に対するフィリエルの飲み込みがよすぎる。
    ルーンにしたって、現状、火薬すら扱えないのに、バードらの説明は読者の知識基盤に寄りすぎてて作中人物に理解ができるレベルと思えない。

    もちろん全て理解はしてない、一般人には理解されえない、という描写だけれども、いかに女王候補といえども突然伝えられる事実であるのだし、知識の下地が皆無なのだから、実感がわかなすぎて受け入れられないと思うのだけども…。

    とはいえ、とても面白く読みました。まさかフィリエルが子育てまでするとは(笑)
    個人的にバードとレアンドラの株がストップ高。

  •   外伝2編。最初の話は、アデイルが主人公。ルーンに似た若者ティガが登場。

  •  外伝が2編収められた本である。そのうち最初のものはアデイルが主人公だ。お姫様らしかった彼女にも大冒険があったことが分かり、なかなか痛快である。
     2編目はついに最終的な結末が語られる。これもなかなか良い。
     ずっと敬遠していたシリーズだったが、読み終えてみれば大変面白かった。お勧めする。

  • 男装して旅をする女性は訳ありである、というアイディアを、どこかで見たことがあるが、思い出せない。ファンタジーなのに、この世界とどこか地続きの側面があるのが違和感でもあり、面白さでもあった。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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