これでよろしくて?

著者 :
  • 中央公論新社
3.66
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本棚登録 : 982
感想 : 229
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040573

感想・レビュー・書評

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  • 初めての川上弘美。つまんねえ。
    文章は読みやすく、主婦のけもの道とか、肉じゃがのおかずとしての機能の微妙さとか、勤めを辞めると外見が野暮ったくなっていく過程とか、そういう細々した日常に対する観察眼や知見、表現力はさすがプロ作家。文体も下らないことをつらつらと書き連ねているのに読ませる力がある。
    けれど話のメインの嫁姑の問題では、その細やかな観察眼とか繊細さとかが、ただの自過剰で神経質で鬱陶しい女の一人称という感じになってしまっている。物語自体も特に主人公が成長したり、何か問題が解決したりするわけではない。有り体に言えば無意味でかったるい内容で、主婦の日記みたいでくだらないと思う。川上弘美は良い小説家らしいが、最初に読んだのがこれだと他のやつ読む気なくすな。

著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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