早雲の軍配者

著者 : 富樫倫太郎

• 中央公論新社 (2010年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ryokutya87さんの感想 · 2012年11月2日]

期待して読んだが、それほどでもなかった。いや、むしろがっかり。なんというか、戦国の凄味がない。戦ゲームですか？みたいな。
やがて指折りの軍配者となる小太郎の成長記としては面白みもあるが、歴史物にそもそも興味がないせいか、当時の血統争いだとか兵法だとかになると、とたんにページをめくる手が鈍った。六蔵、慎吾、金石斉など、悪役として登場する何人かの登場人物があまりに幼稚に戯画化されているのには、失笑。序盤の宗瑞と小太郎の心の交流はひどく面白かっただけに、残念なことである。また、成長記としてみたときには、この終わり方はあまりに不完全燃焼。この物語はこの後も続編が出ているのですかね？まあ、読まないけど。

[tamasukebironさんの感想 · 2012年9月23日]

自分が好むタイプの歴史小説とは微妙に違った。
私は、史実に沿った歴史小説を好むので、小太郎が実際に足利学校に在籍して、実際に高輪の合戦で軍配として働いたという史料に基づいた物語であれば・・・・と思うが、たぶん、史実ではない？
物語の面でも、「軍配者」というタイトルから考えて、「非軍配者」のイントロに相当するストーリが中盤まで引っ張られすぎな感があり、軍配者としての小太郎の表舞台をもっと何重にも描く方がよかったと思う。

[dyezineさんの感想 · 2011年4月17日]

雑誌で紹介されてて、読んでみたけど。。。
イメージと違った。。。
合戦とか男くさい感じの話を読みたかったので。。。

著者プロフィール

１９６１年北海道生まれ。９８年に『修羅の跫』で第４回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課０係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第２弾。著書に「ＳＲＯ 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁ＳＭ班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ　警視庁ゼロ係　小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」