- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120041327
作品紹介・あらすじ
あの「千夜千冊」が本屋になった。書店初のセレクトショップ、松丸本舗を解説。
感想・レビュー・書評
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松岡正剛(1944年~)氏は、編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。その膨大な読書量から、現代日本の「知の巨人」のひとりとも言われ、2000年から続く書評サイト「千夜千冊」(最新で1741夜)は、本好きで知らぬ人はいない有名サイトである。
本書は、日本を代表する老舗書店の丸善が、2009年に、創業140周年のイベントとして、松岡氏とのコラボレーションにより、丸の内本店に作った「松丸本舗」において、松岡氏が目指したコンセプト、想像した世界について、そこに置かれた具体的な本を挙げて語ったもので、まさに松丸本舗のガイドブックのようなものである。2010年出版。(現在は絶版)
私は当時、たまたま丸の内に勤務しており、松丸本舗を何度となく訪れたが、いつ行っても新たな発見のある知的満足度の極めて高く、そして、本好きにはたまらなく居心地のいい空間であった。
本書に挟んであった、当時の「松丸本舗」のパンフレットには、「本が動いて、日本が変わる」、「丸善が創業以来、140年にわたり考えてきた「知とは何か」「人と本のかかわり」というテーマに、松岡正剛の30年におよぶ編集的方法と読書世界が出会い、ここにひとつの実験空間が誕生しました」、「書店には本との出会い、人との出会いを含めた「未知との出会い」がおこります。松丸本舗は本をつなぎ、知の連環の絆を結ぶ人々の顔が見えるように、本の力を信じて連ね、思いがけない本棚を構成します。まだ誰も見たことがない本棚です。」。。。などと書かれている。
松丸本舗は、残念ながらオープンから3年で閉店してしまったのだが、東京駅の目の前という一等地に見合う売上げを上げられなかったためと言われている。一方で、(若者の)本離れ、活字離れが叫ばれて久しい中、様々なコンセプトで顧客を引き付ける書店も増えているのであり、Amazonのようなネット書店には期待できない書物の文化の維持・育成に、大手書店こそが矜持をもって取り組んでもらいたいと強く思うのだ。
松岡氏曰く、「書棚を編集するとは、世界を編集することである」。。。そう、書物の世界とは、この広大無辺な世界を映す小世界なのだ。。。松岡氏の作った小世界「松丸本舗」に浸れる貴重な一冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつか行こう、そのうち行こう、と思っているうちに9月末で閉店だとか。
困った困った。なんとかならんかね。-
「なんとかならんかね」
まだ時間はありますよ!(私は夏季休暇中にフラっと寄ってくる予定です)「なんとかならんかね」
まだ時間はありますよ!(私は夏季休暇中にフラっと寄ってくる予定です)2012/08/10
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丸善本店で展開されている、松岡正剛の書棚の解説。
テーマを決め、本を選び、そして棚に並べる。そこにはテーマに対するキーブックがあり、そのキーブックから本が展開される。
特定のジャンル・分野に偏らない、博覧強記ということばがこれほどあてはまることはないだろう。 -
丸善は見に行った
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知らないうちに出来て、知らないうちに終わってた。
残念至極
2010/7/10 -
読書
本の本 -
<span style="color:#0000ff;">東氏との対談
<b>「分類」の仕方が変わり、「社会的な脳」が現れる</b>
東
ネットではこの「タグ」を無限に作れて、しかも自分で作った「タグ」に合わせて、自由に情報を引き出すことができる。「分類」についての考え方が、電子メディア誕生以前と以後では大きく違うんです。</span> -
2010/07/11
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"松岡正剛さんがWEBで始めた千夜千冊。1日に1冊の書評を掲載。そのWEBで構築したものは書籍にもなった。10万円ほどするが、手元に置きたくてすでに購入済みだ。まだ、第一巻の途中。1日1冊分を読んでも(千冊だと)3年くらいかかる。
その書の世界が書棚に陳列されたのが松丸本舗。東京駅丸の内北口にある丸善4階、洋書コーナーの一角に登場した。最初に訪問したときは3時間ほど出てこれなかったと記憶している。松丸本舗を紹介したMOOK。
アマゾンなどのネット販売では、自分の認識している範囲の書籍しか目の前に出てこない。松丸本舗では、本から本への世界が広がり、知らなかった世界が常に登場してくるところが魅力。丸善はノートや文房具も豊富にあるし、洋書もしっかりそろえてあるので、大好きな書店の一つだ。行ったことの無い人は是非一度訪問してみてほしい。" -
「松丸本舗」行く前にご一読を!