- Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120044014
作品紹介・あらすじ
文明の誕生、国家の勃興によって戦争の規模と形態はいかに変化したのか?古代の争いから、近代の総力戦、核兵器の出現、無差別テロまで古今東西のあらゆる戦争を総覧し、産業革命や技術革新による変遷を分析、さらに平和論についての検証も行う。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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文明と戦争 (下)
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より歴史的に身近なテーマを扱っている下巻は、上巻に比べると膨大な類書の存在によって退屈を感じる人もいるかもしれません
しかし、圧倒的な量の資料の読み込みと選別を行った著者の労作は誉められてしかるべきでしょう
また、上巻でも感じたが訳がところどころおかしい部分がある
推敲が必要 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:391.2//G26//2
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多くのことが考察されており、例えば、国家の全人口の1%以上を職業軍人として常時維持することは不可能なこと、ヨーロッパでアジアのモンゴル帝国やオスマン帝国のような大帝国が誕生しなかった理由はその地形にあったことなどがある。中でも、封建制の確立には馬が不可欠であったというのには非常に興味深かった。
交易体制と資本主義の相互作用で成長したヨーロッパを中心として人類は過去にないほどの富を手にすることになる。人類とっての戦争は極端に言えば資源を奪い合うゼロサムゲームであったのだが、奪い合うよりも新たな価値を生み出す活動に力を注いだほうが得するケースが多くなる時代に突入したのである。近代化は人類を戦争から解き放ちつつある。
しかし、世界中の戦争が消えるかどうかは、今もって誰もわからないのである。