それを愛とまちがえるから

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044618

感想・レビュー・書評

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  • 袴田伽耶と匡の夫婦。結婚して15年のアラフォー。なんとか夫婦生活は続いているがセックスレスで、2人でいることを持て余している。そして、お互いに恋人がいる。伽耶が匡にそのことを聞いてから2人の距離感はおかしくなり、しまいにはお互いの恋人と4人で出かけることに。という話。面白そうだと思ったけど、誰にも感情移入できず。唯一匡の恋人の朱音が良かったかなー。井上荒野さん、やっぱり苦手。出てくる人物がリアルな形を持って浮かんでこない。全員が何考えてるか分からない感じが読んでてしんどかった。

  • 互いに不倫をしている夫婦がそれぞれの不倫相手と4人でキャンプに出かけて…。
    その極端な行動は理解不能。何年も暮らしているうちに溜まってしまう不満はあるけれど、上手に発散して、夫や家族には優しくしたい、依存や惰性で暮らしたくない、間違えたくない。

  • もう一回読みたいか、
    いや読みたくない。
    想いが考えがもう交わることのない、
    だけどそれでも続いていく、
    こんな生活やだな 、
    でも多少はあるんだろうな、
    と軽く絶望もしたそんな一冊。
    続いてくんだ、繰り返すのか。
    どうにかなんないの、ねえ。
    まあ、もう、なんないか。
    それを愛とまちがえるから。

  • 結婚後15年、セックスレスのアラフォー夫婦に訪れた危機?

    「女性公論」に連載された小説とあって、主婦が語る性についての見解が露骨だ。いや、いまどきはどこでもこんなものか?

    倦怠期に差しかかった夫婦における愛とセックス、その意味を読者に問いかける一冊。

  • 結婚15年、子供なし、都内のマンションに暮らす40代の夫婦。
    夫、妻とも恋人あり。

    容姿の描写と行動にギャップがあって、イメージしにくかった感あり。
    「誰もが通る道」とか、言ってほしくないな・・・

  • 2013.4.2読了。図書館で借りる。

    何だか私も、伽耶にしてやられた気分。

  • 分からなくもないが・・・と読み続けるも同調できない。
    この嫌さ加減を上手く描いてるとも言えるけど・・・。
    「愛」の勘違いと言う意味でのタイトルなのでしょう。

著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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