巨人V9とその時代

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046476

感想・レビュー・書評

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  • 今は今で面白い。でもこの時代、巨人のV9の時は生まれてしばらく野球に興味がなく、長嶋の現役時代は知らずに終わってしまったから、過去の映像とかこういう本とかを見るしかないのだが、自分のようなもんにとっては幸せな時代だったんだろうなと羨ましい限りだ。
    にしても、この時代は堀内といい村山、江夏といい、他球団のエース級が軒並み無茶苦茶なローテンションで投げてたんだな。今の菅野や戸郷じゃ無理だし、佐々木朗希じゃ考えられない。やれそうなのはかろうじて大谷くらいだろうな。
    でも川上巨人には伝説の接骨医がいて、骨折も捻挫や打撲も、早業で処置して、すぐに試合に出られるようにしてたという話には驚嘆したな。
    その接骨医も接骨医だけど、選手も選手だな…今年の中田翔も肉離れから早く復帰したけどもしかしたらそんな接骨医がいたのかな、なんて。
    まぁ、もう2度とこういうチームもこういう野球界にもならないような気がするが、今年のWBCであれだけ盛り上がるのだから、基本、この国の人は皆、野球が好きなのだろう。

  • これを書くために著者が野球殿堂博物館の資料室にこもっていたという話を聞いたことがある。「売れないけど価値のある本」というカテゴリーがあるとすれば、間違いなくそれに当てはまるものだろうと。あ、いや、球団代表時代に小僧記者の心を随分とへし折ってくれたからって、決してディスってるわけではありません、念のため。

    題材になっている1959年から1974年といえばまさに「巨人V9」で、そのことはある程度知っていても、「その時代」の方は知らないことばっかりだ、ということを知ることができただけでも大きい。プロアマの問題とか、テレビ放送の参入とか、いまでは考えられない当時のチーム・ゲーム運営とか。

  • 巨人のV9は努力の賜物だったのだと、改めて理解

  • 私がリアルタイムに知っているのは川上巨人の末期だけなので、とても勉強になった。

  • 題名からは巨人中心の内容かなと思いましたが、12球団ほぼ平等に、天覧試合から長島引退までの歴史が記述されています。職業野球と蔑視されていたプロ野球が国民的なスポーツとしてステータスを築いていく過程を、各年度の名試合の様子と主要な出来事を交えてまとめています。当時の投手の起用方法は、主力投手の連投がやたらに多く、ローテーション方式の確立した現在からみると吃驚します。淡々とした記述が続きますが、昔の選手が個性的であったことは充分に伝わってきます。長島の引退がプロ野球の歴史の境目であることを改めて納得しました。

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