明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転 (中公叢書)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048418

作品紹介・あらすじ

西洋音楽が日本にもたらされて一五〇年。日本人は洋楽を短期間に、徹底して取り入れたが、これは世界にも稀な事例なのだ。では、どのようにして洋楽を是とする価値観が生まれ、新しい感性が習得され、コンサートなどの実践が受け入れられたのか。世紀転換期の明治末、宗教学者・姉崎正治(嘲風)の雑誌論文に端を発する「ワーグナー・ブーム」は、日本の洋楽受容の縮図と言っていい。洋楽の流入経路、それに関わった役人や学者、音楽家、「お雇い」教師たちの意図と役割を詳細に辿り、日本近代化のもう一つの流れを描き出す鮮やかな社会文化史。

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  • 日本人は西洋音楽をどのように受け入れていったのか。流入径路、関わった人々の意図と役割を辿り、日本近代化のもう一つ流れを描き出す。明治末に起こったワーグナー・ブームとは?

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著者プロフィール

1955年生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東海大学専任講師、同助教授、大阪大学文学部助教授を経て現在は、大阪大学大学院文学研究科教授。専門は、ドイツ近現代史、日独関係史。主要著書:『帰依する世紀末:ドイツ近代の原理主義者群像』(単著、ミネルヴァ書房、2004年)、『近代ドイツにおける復古と改革:第二帝政期の農民運動と反近代主義』(単著、晃洋書房、1996年)、『ジーメンスと明治日本』(単著、東海大学出版会、1991年)など。

「2012年 『欧州教育制度のチューニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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