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- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120049576
作品紹介・あらすじ
日本人の洋装化、生活文化の近代化をリードした皇族妃たち。現在、海外から国賓を迎えて催される宮中晩餐会で、皇族女性たちの正装は西洋のドレス姿である。日本には「きもの」という伝統的衣装があるにもかかわらず、国を代表するこの場面において、なぜ洋装なのか。本書は、「アール・ヌーヴォーのファッションを伝えた」梨本宮伊都子妃、「アール・デコのファッションを伝えた」朝香宮允子妃の例を詳細に検討することで、その問いに答える。
感想・レビュー・書評
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二人の皇族妃、梨本宮妃と朝香宮妃のファッションとその時代との関連性について語られる。
アールデコの館旧朝香宮邸、東京庭園美術館は大好きな場所。朝香宮允子妃はこの宮邸の完成後程なくして亡くなった。まるで命を削って建築したみたいだ。その美的感覚はパリ滞在のなかで培われた。
梨本宮伊都子妃は当時の三大美人と言われ、大正天皇が皇太子時代別荘に来ていた時にやたらと伊都子妃に会いに来るので皇太子妃が焼き餅焼いて東京に帰ったとか。
明治期の背伸びして行こうとする日本、大正期のモダニズムの夜明け、二つの時代が皇族妃にいかな影響を与えたか。またファッションを2人がどんな意識無意識のうちに取り入れたか、たいへん面白く読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人の洋装化をリードした皇族妃たち。パリ生活の経験を持つ梨本宮妃伊都子妃と朝香宮允子妃の装い・消費行動を丹念に辿り、服飾の変化から日本近代化の一面を鮮やかに描き出す。
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