北条早雲 - 疾風怒濤篇 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050916

作品紹介・あらすじ

「青雲飛翔篇」「悪人覚醒篇」「相模侵攻篇」「明鏡止水篇」と続いた人気シリーズ『北条早雲』の第5弾にして完結篇。
権現山でのまさかの敗走、山内上杉の内紛、身近な者たちの死……
相模統一に足踏みする宗瑞に、門都譜からある申し出が。
三浦氏との凄惨極まる最終戦が、極悪人にして名君の生涯に決着をつける!

感想・レビュー・書評

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  • 三浦攻めから早雲の死までを描く、シリーズ完結編。

    戦に強いとはいえ、宗瑞は勝ち続けられたわけではない。
    苦い撤退や、王道を外れた大勝負に打って出ることも。

    一進一退を繰り返しながら、最終的に領地を拡大していく。
    長い道のりを、キャラクターの魅力と、すがすがしい信念を軸に描いた作品。

    私利私欲のためではなく、民のために。
    領主とは何のためにいるのか、が突き詰められていて、単に合戦の描写が続く物語とは、一味違っていた。

    息子、そして孫。
    次世代へと伝えていくために、再び政や先を見据えた布石を打つという、シリーズ本来の魅力に立ち返っていく。

    軍配者シリーズへとつながる終わり方も、よかった。

  • 早雲は、相模統一を目の前にして、権現山の戦いで敗走する。三浦一族を破り、ついには、伊豆、相模を支配する。

  • 【読後メモ】
    自分の身の程を知る。
    なろうと決めた自分になれるよう努力する。
    戦は事前の段取りが全て。
    悩んだら禅を組む。

  • ついに完結だが、最後に小太郎が登場し、軍配者シリーズへと繋がっていくエンディング。ファンとしては嬉しく、再び軍配者シリーズが読みたくなった。

  • 北条早雲,見事に戦乱の世を生き切った.悪名を恐れず,真の意味で名を惜しみ,自分一代ではなく孫あたりまでの手配を考えて,その生き様,死に際見事と感嘆した.

  • 戦国時代の幕開け!いやーまた楽しみな歴史小説作家さんと出会えた喜び。この時代にそんな庶民思いの大名が?と主人公美化去れ過ぎ感もあるがそれも良し!北条早雲のイメージを広げてくれたこの一冊に感謝。また風間の小太郎の続きも好奇心をくすぐる。
    この時代は農民は馬以下に扱われていたのかなど時代背景も興味深い。

    【学】
    油壺にて三浦一族を滅亡させる

    足利学校
    足利学校(あしかががっこう)は、下野国足利荘(現在の栃木県足利市)にあった、平安時代初期、もしくは鎌倉時代に創設されたと伝えられる中世の高等教育機関。室町時代から戦国時代にかけて、関東における事実上の最高学府であった。

  • 富樫先生、宗瑞様好きなんだろうなと感じさせるシリーズでした。また改めて軍配者シリーズも再読したいなと思います。

  • 北条早雲事宗瑞が領土拡大の為、相模の雄三浦道寸、荒次郎親子、軍配者の獅子王院を山内上杉の憲房と顕実の身内争いの隙を見て友で有る門都普による暗殺を計る。その後、暗殺から逃れた荒次郎の岡崎城を今川の援軍と共に火攻めで落とし氏綱と鎌倉に進軍。同寸はしぶとく、荒次郎と新井城に籠り宗瑞は中々決着がつけられない。武蔵の扇屋上杉、山内上杉両軍が三浦の援護に出兵するも宗瑞は打ち負かす。その後やっと鎌倉から300年続いた三浦一族を倒し伊豆に加え相模全域を支配する。その後武蔵への進攻の前に扇屋上杉の朝興と和睦をし氏綱に家督を継がせ宗瑞死す。

  • シリーズ最終巻。
    早雲の軍配者に続く北条早雲の物語が終わったことに感無量です。

    これまでの物語を思い返して、最終章ではヒストリアのエンディングが脳内で流れてくるくらい。
    大河で見たい。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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