神を統べる者-厩戸御子倭国追放篇

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120051661

作品紹介・あらすじ

生まれながらにして、「人には見えないものに襲われる」幼い厩戸御子は悩んでいた。自ら覚えたお経で追い払おうとしたが効かず、それを祝詞で退散させた物部の姫と出会う。皇子の常人ならざるものを感じた崇仏派の蘇我馬子、排仏派の物部守屋は皇子をそれぞれの陣営へ取り込もうとする。しかし、皇子の存在をこの国に禍をもたらす存在と、危ぶんだ天皇が刺客を送り込む。馬子と守屋は共同で皇子を生かすため、海外へと送り出した!

感想・レビュー・書評

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  • 厩戸の御子が国外に逃げるとは一体どんな展開になるのだろうと思いきや、蘇我氏と物部氏の対立は宗教をめぐっての争いではなかったとの説もでてきている中での両者の協力であったり、南北朝時代の大陸での道教とのからみがでてきたりと読めば読むほど面白くなっていく。歴史上の人物として見知った人たちの名前が出てくると「ああこれがあの!」と当人に出会ったような感覚になるのも面白い。今では日本で習合して共存している仏教と神道が初めて出会い、対立しあっていた頃の様子を妄想できるのも楽しい。

  • 少年時代の厩戸皇子が主人公。
    物部守屋(28歳)が格好いい。それだけで読む価値がある。

  • 歴史伝奇巨篇だそうで
    厩戸御子のお話

    (当時の人名からして馴染みが薄くルビを確認に何度も読み戻りなかなか進めず、もう大変
    でも壮大さ、これからどうなるんだろう?といった期待で頑張れた)

    御子、頑張って
    柚蔓、かっこいい

  • 『白村江』で昨年話題となった著者の最新書き下ろし歴史巨篇! 厩戸御子が命を狙われ、倭国を逃れ海外へ!? その先に待つものは?

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著者プロフィール

荒山徹

一九六一年富山県高岡市生まれ。上智大学卒業後、新聞社に入社、出版社勤務を経て、九九年『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』で作家デビュー。その歴史伝奇小説の作風から「現代の山田風太郎」と評される。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で第二四、二五、二七回吉川英治文学新人賞候補。第二回舟橋聖一文学賞を『柳生大戦争』で受賞。『白村江』で、第六回歴史時代作家クラブ賞で作品賞を受賞、「二〇一七年 週刊朝日 歴史・時代小説ベスト10」で一位、「第七回本屋が選ぶ時代小説大賞」にノミネートされた。

「2021年 『神を統べる者(三) 上宮聖徳法王誕生篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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