- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120052859
作品紹介・あらすじ
〈北条サーガ〉に待望の新シリーズ
富樫倫太郎が、今度は北条家3代目の生涯を描き出す!
「北条早雲」と「軍配者」――
ふたつの人気シリーズを受け継ぐ壮大なストーリー「北条氏康」が幕を開ける
祖父・早雲に可愛がられた伊豆千代丸は、やがて3代目・氏康として立つ。
関東全土の支配を目指す氏康の生涯には、今川義元との対立、河越夜襲、そして武田信玄や上杉謙信との死闘……幾多の試練が待つことに。
新シリーズ第一弾は、早雲に可愛がられた伊豆千代丸時代から、軍配者・風摩小太郎との出会い、小沢原の初陣まで!
感想・レビュー・書評
-
軍配者シリーズ、北条早雲からの流れを引き継いだ形で「北条氏康」が始まってくれた。あとがきにも記されていたが、途中、早雲の軍配者のシーンとの重複があり、あれっどこかで読んだ気がするとなったが、あとがきを読んで腹落ちした。これからが楽しみです!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「二世継承篇」
「北条早雲シリーズ」と「軍配者シリーズ」に連なる、〈北条サーガ〉の新シリーズ。
作者・富樫さんもあとがきで書いておられましたが、「早雲の軍配者」とかなりリンクしています・・。とはいえ、私が「早雲の軍配者」を読んだのが10年前なので、ほぼ覚えていないのですが(汗)。
ということで、伊豆千代丸(北条氏康)の軍配者として風間小太郎も登場し、風間→“風摩”へ改姓。皆さまご存じの「風摩小太郎」となり、北条家を支える事になります。
小太郎の足利学校での友人で、軍配者としてはライバルの四郎左や冬之助も出てくるので、“軍配者”ファンはニヤニヤしちゃいます。
いかにもボンボンな感じだった伊豆千代丸も、側近候補の勝千代や平四郎と切磋琢磨して、偉大な祖父(早雲)・立派な父(氏綱)を目指して頑張っております。
今後の展開が楽しみですね。 -
北条家二代目北条氏綱の嫡男伊豆千代丸は武芸や学問が苦手な優しい少年。家臣たちはそれを頼りない世継ぎと言うが後の名軍配者となる風摩小太郎、家臣の福島勝千代、志水平四郎などの腹心に支えられて成長するさまが描かれている。初陣を飾る小沢原の戦い(対扇谷上杉氏当主上杉朝興)での氏綱の叱責「目先の城を守ることと、十年、二十年先の北条の安泰を天秤にかけどちらが大切か思案しなければならぬ」、「嫡男を失い、北条を支える家臣を失い、軍配者を失う。それは城を失うより重大なことではないのか?北条家が傾きかねないことだと思わなかったのか」に息子や家臣への愛情と上に立つものの考え方凝縮されている。
-
時代は二代目北条氏綱。足利学校から風摩小太郎を呼び寄せ、幼少であった氏康は、のちに氏康の側近として活躍する綱成、盛信の兄弟とともに成長していく。
軍配者を置く事で、アクセントがつき、飽きる事なく物語は進行していく。非常に面白い。 -
このシリーズ好きです。
人間味に溢れていて、温かい。
親から子へ、主から家臣へ、言葉の一つ一つに励まされる。
また関東人として北条の物語は身近に感じられて興味深いです。
知っている土地が出てくるのはドキドキしますね。 -
「北条早雲」(全5巻)、「早雲の軍配者」と連なる富樫倫太郎氏の北条サーガ新シリーズ。時代的には、「早雲の軍配者」に続く物語で、早雲の死後、後を継いだ2代目の氏綱、ゆくゆく3代目となる氏康らが登場する。また、軍配者の風魔小太郎も引き続き登場したり、「謙信の軍配者」の山本勘助も出てくるので、これ次の大河ドラマにどうですかとおすすめしたくなる。
内容はサクサク読みやすく、且つ複雑な勢力図背景も、大変わかりやすいので、前フリなしにいきなりこの「北条氏康」から読み始めても全然大丈夫。もちろん、「北条早雲」から読み始めると、さらに楽しめると思われます。 -
冨樫倫太郎の北条早雲を読み始めて、止まられなくなった。このシリーズも最後までかな。
-
二世継承篇とあるとおり、どちらかというと氏康よりまだ現役バリバリの氏綱が主人公のような感じ。氏康は姫和子という言葉が似合うようななよっちい子どもとして描かれている。
軍配者という学者のような軍師の存在が物語の中心にいる。北条家では足利学校で学んだ風摩小太郎。
後北条氏のことって実は意外と知らないもので、この本を読んで勉強になったなってことも結構ある。 -
シリーズで読みたい!
-
成長期がいい。伊豆千代と勝千代がいい。