古代エジプト: 失われた世界の解読 (中公新書 983)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121009838

作品紹介・あらすじ

ツタンカモンの黄金の仮面は、われわれにとっての古代エジプトを象徴しているが、ナイル渓谷のデルタ地帯に高度に集約的な農業を展開したその社会を支えた人々の姿は未だに知られていない。はたして、どんな国土に誰が住み、どんな宗教の下で、どう暮らし、どう死んでいったのか。言語も一度は完全に忘れ去られ、外界との接触もないまま滅亡した「閉じられた王国」の全貌を、数少ない資料を基に、丹念に再構築する試みである。

感想・レビュー・書評

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  • 1990年刊行。著者はイスラエル・ヘブライ大学文学部古代エジプト学科、極東学科講師。

     タイトルどおり、本書はエジプト古代史を描く。
     ただ、些か単調な政治史叙述のみならず、特定のテーマとして、ラメセス二世一代記、文学作品の紹介、墓制と遺物から古代エジプトにおける死生観を解読、あるいは象形文字とその解読などを叙述している。

     もちろん、不明な点が多いのは止む無しのところだが、本書はその単調な解説を回避しようとする努力の跡を感じる。
     無味乾燥な古代エジプト関連本のなかでは良質といってよいかと。

  • (2001.05.30読了)(2000.12.15購入)
    失われた世界の解読
    (「BOOK」データベースより)amazon
    ツタンカモンの黄金の仮面は、われわれにとっての古代エジプトを象徴しているが、ナイル渓谷のデルタ地帯に高度に集約的な農業を展開したその社会を支えた人々の姿は未だに知られていない。はたして、どんな国土に誰が住み、どんな宗教の下で、どう暮らし、どう死んでいったのか。言語も一度は完全に忘れ去られ、外界との接触もないまま滅亡した「閉じられた王国」の全貌を、数少ない資料を基に、丹念に再構築する試みである。

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著者プロフィール

1942年東京生まれ。1970年,東京教育大学文学部大学院修士課程修了。専門は古代エジプト言語学,現代中東学。イスラエルに25年間在住。ヘブライ大学,時事通信社勤務を経て杏林大学教授。著書に,『物語エルサレムの歴史』(中公新書)など。

「2014年 『古代エジプト 失われた世界の解読』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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