美の構成学: バウハウスからフラクタルまで (中公新書 1296)
- 中央公論新社 (1996年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121012968
作品紹介・あらすじ
人間は古くから美しい形やプロポーションに憧れ、造形における調和の美を求めてきた。しかし、この美の摂理は長いこと伝統的な様式の踏襲と芸術家の直感に支えられてきた。一九一九年に創設されたドイツの造形学校、バウハウスで「構成」という理念がはじめて体系化され、教育に採り入れられた。ファッションや生活用品のデザインからコンピュータ・グラフィックスまで、様々な物の美を読み解く際の鍵となる造形文法「構成学」とは。
感想・レビュー・書評
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情報表現デザインの課題で読んだが、授業内で関連付けて語られることがなくて残念だった。
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2022.05.13 分かったようで、わからない。構成学という学問との疎遠さからか、なかなか難しいという印象。周りを固めないとよく理解できない。
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筑波構成
DWB→Bauhaus→IIT,MIT
『テクノロジーアート 20世紀芸術論』
モホリ・ナギ
ギオルギー・ケペッシュ『視覚言語』
『芸術と科学の新しい風景』
フラクタル -
女子栄養大学図書館OPAC▼
https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=0000132875 -
アートとデザインの入門書.ぜひ読んでおいてほしい本.
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/TL00785770 -
定理が広く羅列されていたり、参考文献の紹介があったりとここから掘り下げていくための緒としてよい本。
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色彩のセンスという「知的財産」
バウハウスで確立した構成学は、モホリ=ナギからケベッシュの視覚言語論を経て、ネグロポンテのマン=マシン=インターフェース、すなわち視覚の世界から視覚+情報の情報認知科学の分野へ領域が拡がった。 -
形状や配色の美しさや心地よさを、感覚ではなく構成要素を分析する構成学。本書は構成学の成り立ちから概論を網羅的にまとめている。黄金比率、安定のシンメトリ、動きによる操作誘導、配色の統一感。UI/UX設計のヒントが詰まっている。
ここんとこ目にしていた日本の美術品にも、本書で語られるテキスタイルやフラクタルの要素があった。優れたデザインには世界共通な部分が多いようだ。
勇気をもらった一文。『センスは生まれ持ってではなく、つくられるものだ。』まだ間に合うかも(笑)